第五百九十六話 UniVerse 前編 その6
リラー:
硬い! みんな無理に倒そうとするな持ちこたえるだけで良い!
ボルール:
はい団長!
リラー:
イレ・イフェからの避難民の退避はまだか?
リーヤ:
続々と境界線を越えて逃げてきているので!
ボルール:
兵士だけじゃなく、住民にまで呪術をかけて妖魔兵にして送り込んでくるとか人間のやる事じゃねえ!
リーヤ:
グ=戦の祭器 の大規模使用による電脳意識体の強制妖魔化・・・影響を受けた住民を早く浄化しないとその住民も妖魔化して戻れなくなります‥
ギティ:
ヴィシュヌ様が避難民用の防御結界陣を張り終えるまでどうにか持ちこたえるのよ!
つぎ! あの追尾している一団! いくわよ!
オン・エルナ・クワタン・ソワカ!
ラーダン:
弓兵! 避難民に間違っても当てるなよ! 放て!
聖爆榴矢!
ドーン!
マフター:
ヌカった・・・うっ! 早く兵長達の所に戻らないと・・・ティシュタル様に戻ってくるまで安心して任して・・・くれって言ったのに…バハーラク、もう良い! 私を行かせてくれ!
バハーラク:
馬鹿言ってるじゃない行かせないわよ! 傷を塞ぎ、浄化しなければ、もしアンタが妖魔化してみんなを後ろから襲ったら大迷惑でしょ! 大人しく待つ!
ボルール:
兵が弓の射線に入っています団長一回下がって陣形の立て直しを!
リーヤ:
兵長左! 突貫(チャージ)!
リーヤ:
呪文が間に合わない!
ボルール:
リーヤ逃げろ! これは押さえきれない!
ドルリ:
ボルール逃げてぇ!
ボルール:
ドルリ!? やめろ!
妖魔:
ぐわぁあああああああああ!
バゴォオオン!
ドルリ:
!!!!!!!!!!!!ごぼっ‥‥
ボルール:
ドルリぃいいい!!!
ボルール:
よくもドルリをおおおおおお!
ザクッ!
妖魔:
ぎゃあああああああああ!
バンっ(妖魔が倒れる音)
ボルール:
ドルリしっかりしろ・・・嘘だろ? ドルリ・・・返事を・・・してくれ・・・
ボルール:
電脳女神とその神官を護る為にいる神殿聖戦士を、その神官が護って何故死ぬんだよ‥‥やってることオカシイだろ・・・。
ボルール:
こんな聖戦士など生きている価値が無い、さっさとヤってくれ。
妖魔:
フゥ~~!
その7 へ続く