第五百九十七話 UniVerse 後編 その6

 
ルスラン:
今日からうちの屋敷に住み込みでママのお手伝いをして下さる家政婦、メイドさんだ

フランソア:
家政婦?

ルゥナ:
メイドさん?

エステル:
………

萌香:
萌香・ラシーヌと申します。萌香とお呼び下さい!

ルゥナ:
萌香お姉ちゃん。ルゥナですよろしくです。

フランソア:
長女のフランソアです。萌香さんよろしく。

エステル:
この家の者ではないですが、夏季休暇中はこのお屋敷にお世話になっているフランソアの親友のエステル・ド・フィルサイド・ヌヴェールと申します。

Drフィッツジェラルド(以後Dr):
やっと募集で来てくれたの! そしたらとても優秀な娘(こ)が来てくれて驚いてしまいましたわ! 嬉しい誤算ですの!

萌香:
マダム優秀なんてそんな事ありません。

ルゥナ:
萌香って面白い名前だね?

Dr:
萌香は日系なのよ! 料理は得意でジャポン、日本の料理もできるの。

ルゥナ:
ジャポン! マモンのお友達の国だよね? そこのお料理、ルゥナ食べてみたい!

萌香:
マスの押しお寿司とかならアレンジすればルゥナお嬢様でも食べてもらえるかな?

ルゥナ:
ジャポンのお寿司! 食べたい!

Dr:
萌香は運転もできるのよ、クルマもメイド事務所に用意してもらったし。

フランソア:
それは良いねマモンのお買い物とか、あと町にフランソア達も送り迎えしてもらえるかも?

萌香:
はいお嬢様、それも業務に含まれておりますので。

エステル:
嬉しいですわね!

Dr:
フランソア、エステルちゃん悪いれけど萌香にお屋敷を案内してあげてくれるかしら? 
わたくしルゥナのピアノのレッスンをしなければならなくて。 歳も近いしみんな仲良くして下さいませ。

フランソア・ルゥナ:
解った!

エステル:
畏まりましたわマダム。

萌香:
お願いいたします、フランソアお嬢様、ルゥナお嬢様、エステルお嬢様。

Dr:
萌香、もし主人にセクハラでもされそうになったら即報告を!

ルスラン:
こんな綺麗な妻が居てそんな事をするわけないじゃないか!

萌香:
あははっ! ご馳走さまです、マダム、旦那様

ルスラン:
わたしは仕事に戻るので、後は娘達と愛する妻に任せることにする!

萌香:
はい旦那様! お仕事頑張って下さいませ。

萌香:
よし、ここなら大丈夫。瑠莉閣下とDrの情報通り。

エステル:
………

萌香:
ご主人様、エステル議長、お疲れ様です。

フランソア:
萌香さんお疲れ!

エステル:
やはり私の知っている萌香ですわよね? 

フランソア:
うちのメイド秘書でスターシャの戦友の萌香准将です!

エステル:
うっ・・・(嗚咽)、援軍で萌香少尉が来てくれた…

萌香:
ちょっと! スターシャもう大丈夫よ本隊との連絡も取れるし! どうしたのこれ?

フランソア:
昨晩、限界そうだったから気を緩めさしたら…おもったより無理してしたみたいで

萌香:
あっ・・・エステル総裁でも議長でもなく素のスターシャ、エステルお嬢様にもどちゃったと?

フランソア:
そう‥

フランソア:
こっちは色々誤算もあったけど、そっちは?

萌香:
こちらは順調ですステップA6-20が進行中と鈴佳から報告が。

フランソア:
あっちも拠点に入ったということだね。

フランソア:
ここからは騙し、出し抜ききった陣営がキングへの挑戦権を得る!

エステル:
騙す? 出し抜く?


その7 へ続く