第五百九十七話 UniVerse 後編
瑠莉:
フランソア、エステルくん、どうなんだ?
フランソア:
ゴシュジンサマガ、ナンノコトイッテルノカ、フランソア、ワカラナイデゴザル
エステル:
ルリサンワ、トテモオモシロイコトヲカンガエルノ、デスワネ。
ルスラン:
二人共、言葉がカクカクしているぞ。
瑠莉:
キミ達が今、地上で準備しているキュプロス島に作ろうとしているホモデウスの国家だが、そんなものを造ったら現生人類と地上で最終戦争になることくらい理解しているはずだろう。
さらに、そんな国家が出来上がったら、現在バイオメイドを使役している現生人類たちも、これまでの行為に対するバイオメイドたちの逆襲を恐れ、すぐさま使役しているバイオメイドたちを殺戮し始める。
当然、一部のバイオメイドはその行為に抵抗し、現生人類であるホモサピエンスを攻撃する。あとは、双方の憎しみと恐怖の連鎖が積み重なり、世界中で双方の死滅までそれが繰り返されるだろう。
キミ達が与えるバイオメイド達への「希望」とは「猛毒」なんだ。
アストライアー:
わたくしは今の星界と地上の双方を「平和的」に統合することを命じましたが、地上の全人類を滅ぼせとは命じてませんわ。
瑠莉:
そもそも電脳意識体と地上の世界を別け、一か所にホモデウスをまとめず、ゆっくり地上世界に浸透させ統合させるその調整と電脳意識体の暴走による人類消滅を防ぐ為に監視する装置がスプロール監視機構だ。
当然そのような電脳意識体とバイオメイドの暴走が起こったさい、現在の監視機構は現生人類を保護する為に緊急プロトコルを発令し全電脳意識体の機能停止を発令するよう決まっていると君達は考えた。
そしてキミ達はそこまで無謀ではない。 キミ達が満を持してこの星辰界に直接乗り込んできたのは、二人の手で直接スプロール監視機構を制圧。その緊急機能停止プロトコルを発令する制御管理機能を特定し手中に収めること。
後に起こる現生人類とホモデウスとの大戦で現生人類とホモデウスが交戦を始め拮抗状態が創れるようになったのを見計らいそれを双方に開示し全メイドを掌握。
現生人類とホモデウスの戦闘を終結させる腹つもりだろう。 その場合はメイドに依存する現生人類は困窮するが、監視機構とは違い、キミ達は「全メイドの解放」を目的としているから問題ないとでも思っているのだろう。
アストライアー:
お二人ともどうなんです?
瑠莉:
私の予想に違う所はあるか? 修正箇所はあるか?
フンランソア:
・・・‥‥ぐぅ~…
エステル:
・・・‥‥グゥーですわ‥
瑠莉:
修正箇所はないか。どうにもならんな。
ルスラン:
フランソア、エステルちゃん、スプロール監視機構はキミ達が予想しているような組織ではないし、そのような緊急機能停止プロトコルなどという便利なものは存在しない。 「監視」であって「管理」機構ではないからな。
エステル:
そうなんですの?
フランソア:
エステル話が違う。
エステル:
貴女だって同じ考えだとおしゃってたでしょ?
アストライアー:
あとすべて力技で解決しようとするのはどうかと?
フランソア:
あの…はい…
エステル:
そうですわね…
瑠莉:
それと同じ勘違いをしてすでに一人、お義父様に拘束されている娘様がいてな。
エステル:
ルゥナさん?
フランソア:
ルゥナも、そんな事考えてたの?
瑠莉:
あの子は見た目よりずっと頭が良い子だよ。それに周りに何も知らないフリをするのがとても上手いし。
君達よりずっと小さいころから郁恵と愛里栖のご主人様だったしアイツや私が保護するまではかなり過酷な幼少期を自分のメイド達と過ごしたからね。
ルスラン:
ルゥナとフランソア、エステルちゃんはとても特殊な子なんだ。 同じく特殊だが部品としてそもそも設計が分割しているすみれちゃんや梨音ちゃんとちがって・・・
アストライアー:
あのルスランもう少し段階をいれてお二人には説明しないと…
フランソア:
えっ?
エステル:
部品?
哲也:
ルゥナちゃんは兎も角、何で二人を先生は直接確保するかな…
優樹子:
貴女どういう顔して娘さんに会うつもりなの?
Drフィッツジェラルド(以後Dr):
こういう顔ですが?
Dr:
アナタ只今ですわ! フランソア、エステルさん、うちのパパと顔合わせすみました?
フランソア:
マモン! これどういうことぉ!
エステル:
櫻糀博士、優樹子ママ・・・フランソアのお母様‥
アストライアー:
ミストレス、わたくしまでスマホの機種と使用料金までよろしいんですか?
嬉しいですわ…
瑠莉:
フランソア達のついでですし。こんな事で喜んでいただけるなんて!
フランソア:
ご主人さま、何鼻の下伸ばしているの? もうひとりのフランソアもまんざらじゃないみたいな…モヤモヤする…
エステル:
くすすっ♪
ルスラン:
いつもの店になくてな。 そこらで売ってるのではダメか? マーケットの西? アストライアーが詳しいから聞けって?
アストライアー:
ディジョンマスタードのあの瓶売りならわたくしが行ってるお店で昨日ありましたので案内しますわ。
瑠莉:
さすがマドマーゼル、どっかのマスターとは違ってお買い物で頼りになる!
フランソア:
ぐぬっ! どうせお使いもできない駄目イドでしたよ…
エステル:
ショッピングモールでも無理なフランソアに市場で買い物は無理ですわね。
フアンソア:
エステルだって同じでしょ!
瑠莉:
お嬢様、どうぞ!
フランソア:
心配だな…
瑠莉:
マドマーゼルはちゃんと神殿まで送って行くから。
フランソア:
それが心配なの! 解ってると思うけどもう一人のフランソアは、正義の電脳女神で! もし手つけたら大変な事になるんだからね! メイドじゃないからね?
アストライアー:
あはは…
ルスラン:
おい瑠莉、どこまでうちの娘に信用無いんだ?
アストライアー:
メーの回収を行うまでにはまだこちらでは随分と時間があると思いますわ。
瑠莉:
このコアGRIDとメーが顕現したガロー・デマーンGRIDでは時間の進み方が全く違う。その辺も含めてスプロールとは何か?についてお義父様に習ってくれ。 あとルゥナをよろしくね。
フランソア:
解った。
エステル:
はい。本日はありがとうございました。
ルスラン:
瑠莉、本部への報告と調整はまかせたぞ
瑠莉:
わかりましたお義父様。
エステル:
ルスラン博士、いえ叔父様。確認なんですが、あの白い髪のフランソアのお母様はDrフィッジェラルドが他の星界や地上などでどうしても意識を集中しなければならないときの替え玉みたいなものでよろしいですわね
ルスラン:
正確にはDummyIntelligentProgram=DI.I.Pと言って、他の所にいながら、意識をこちらへ向けた同時にその間に対応した情報も即時に共有する。君達には白い髪にみえてしまっているみたいだが、ルゥナからは普通のブロンドに見えている。
エステル:
自律型の本人の代わりのする人形? そして自律型で動いてる記憶も意識を向けさえすれば瞬時に本人に統合されるシステム?
ルスラン:
そういう理解であってるよエステルちゃん。
フランソア:
電脳意識体の暴走を防ぐ監視機構のメインフレームになる為にパパが転送されてから、マモンはアルティメイドの研究や肉体を持ったままの超高次元GRIDで電子意識体を維持する為の研究を完成させるために自分のカラダを実験台にその研究を優樹子お母様と実現させた。 あと地上に残ったフランソアを育てるため…
エステル:
重症を負いわたくしがポットへ格納してからは電子の幽霊としてここでルスラン博士の妻として暮らしてもいた。
フランソア:
そこへルゥナが自分を探しに現れ、そこでルゥナが小さ過ぎたためとその後のトラウマにより家族の記憶が欠落していることを知り、そのトラウマを治療するためにこの世界でフランソアやエステルのダミーを創り出し、永遠の少女時代を繰り返す疑似体験をさせていた。そこへ本物が来てしまい、ダミーと融合してしまった。
エステル:
しかしそれも、この世界と物質世界では速度がちがってルゥナさんは私達がダイブしたその昨日の夜から朝は少し疲れて寝坊しているくらいの時間しかたってない。
ルスラン:
物凄く省くとそうなる。
フランソア:
本物の家族と親友とで家族ゴッコ…。
エステル:
わたくしも家族の経験がほとんどありません。ですからフランソアのお母様にはとても感謝しております。わたくしには母の記憶がないので…。
フランソア:
疑似体験でも体験としては同じか…。悠里や紅葉やヴェルが言ってた
エステル:
さしずめこの夏季休暇の宿題は「全てのメイドを解放した上に人類との絶滅戦争を回避し生き残る為にはどうしたらいいか?その具体的なプランを提示せよ」ですわね。
フランソア:
重たい夏季休暇の宿題だね
エステル:
そうですわね
ルスラン
可愛い我が娘とその親友のエステルちゃんの宿題だ、私も協力するぞ。
エステル:
叔父様お願いたしますわ
フランソア:
そういえば、ご主人様はずっとパパのことお義父様って呼んでるけど仲いいの?
ルスラン:
おまえ離婚したのか? アイツは絶対に認めて無いといってお義父様とよんでくれてるぞ。
フランソア:
そもそも、妻でなくて…養子だったみたいだし…それは良いから。
ご主人様がお義父様のことは絶対に「アイツ」とか「アレ」とかいって父さんとは意地でも言わないのに・・・パパのことを「お義父様」と呼んでてびっくりした。
エステル:
わたくしもびっくりしましたわ。
エステル:
次はこの画面を出しまして・・・
フランソア:
これ考えるだけで動かないの?
エステル:
動きませんわよ!
ルゥナ:
お姉ちゃん達、スマホいいなぁ~!
ルゥナ:
ねえマモン、ルゥナもお姉ちゃん達みたいなスマホ欲しい!
Drフィッツジェラルド(以後Dr):
フランソアとエステルちゃんは、この夏季休暇が終わったら進学して寄宿舎になるでしょ?
だからパパの研究所の瑠莉先生がお祝いで買ってくれたの。 ルゥナは緊急ベルがついた通話機能の携帯端末は持ってるでしょ?
ルゥナ:
うぅ…だってアレじゃゲームできないし…
フランソア:
通話機能だけアレばフランソアはそれが良いな!
エステル:
現実逃避してないで次行きますわよ。
Dr:
フランソア、エステルちゃん、その様子ですとまだかかりそうですわよね? でしたら今夜それくらいにして後は明日にしてお風呂にしたらいかがですか? まだ夏季休暇は始まったばかりですわよ。
エステル:
そうですわね。
Dr:
ルゥナはわたくとパパと入りますわよね?
るぅな:
うん! パパとマモンと入る!
Dr:
二人とも先にはいってらしゃい。まだパパは仕事かかりそうですから。
フランソア:
うんそうする…パパと一緒に入るんだ‥ふ~ん…
エステル:
あんな優しく微笑む、フランソアのお母様、初めてみました。 けれども…
フランソア:
あの方が‥‥うん自然だね。 今でもフラナソアと二人きりの時は時々、ああいう顔するよ。
エステル:
なら、お母様のあれが素なんですわね。
フランソア:
ふぅがぁ~♪ 落ち着く~…まさに実家の安心感~♪
エステル:
くすすっ♪ 久々にフランソアのその声聞きましたわ♪ 昔みたいにそのまま寝ないで下さいね、口に泡が入りますわよ♪
フランソア:
石鹸の御湯の味嫌い。
フランソア:
あのさ…あのマモンやルゥナの口ぶりだと、お風呂はマモンとパパと一緒に入るのが「普通」ってことだよね?それに、ルゥナが一緒にまじるかどうか、たぶんルゥナは普段はフランソアと入るか、マモンとパパと入るかって感じ。
エステル:
そういう感じでしたわよね・・・
フランソア:
夕食の時も正直、娘達が本気でドン引きするくらい「イチャ」ついてたよね。
エステル:
そうですわね。仲のよいご夫婦で…微笑まし・・・かったですわよね…
フランソア:
娘からすると「痛々しい」んだけど…楓風にいうと「バカップル」
エステル:
たしかに栗田閣下と春海様も仲のよろしいご夫婦ですしね…
フランソア:
ということは‥‥絶対夜、「シテル」よね?
エステル:
あれだけ仲睦まじいカップルなら‥そうでしょうね。
フランソア:
フランソアやエステルみたいに、同性同士じゃないんだから、シテたらデキルよね? もしかしてこの世界でのフランソアの妹か弟ができるかもしれないってことだよね?
エステル:
えっ? どうなんでしょう…この世界での生殖についてまだ知識が…
フランソア:
今日マーケットでベビー用品とか普通に売ってたし、さらにいうと「どうみても女同士のカップル」がベビーカーに赤ちゃん乗せてたの何組か見掛けたんだよね。 どうやら地上の世界とそういう仕組みが違うかもしれない。
エステル:
それはもしかしたら、わたくしとマリアンの子供が生めるかもしれないってことですか?
フランソア:
うん可能性はある。情報収集が必要。
エステル:
そうですわね! 明日からの調査項目の優先順位の高い位置に入れるべきですわ!
エステル:
ここに置いて充電するのを忘れないで下さいませ。
フランソア:
うん‥解った。
エステル:
先ほどからずっとお顔がすぐれませんが…どうしましたの?
フランソア:
寂しい・・・
エステル:
何を言っておりますの?
フランソア:
だって、マモンはパパに取られちゃうし、ご主人様はこの世界でもいつものように仕事が忙しくてフランソアの事なんか構ってくれないし。 けれどもこの世界で紅葉はいないし…。
エステル:
それは仕方ないことでございましょう? ほら明日もございますし寝ますわよ。
フランソア:
エステルこそ無理してない? エステルは本当はそんなに強い子じゃないことフランソアは知ってる。みんなの強い指導者であるように、ヌヴェール家の当主でありフォーシスターズグループの総裁である事を求められて、そう「振舞って」いるダケ。
エステル:
‥‥
いつも楽しそうにしているのも周りの人に「どんな時でも大丈夫だ」って安心させるためにそう「振舞って」いるだけだってフランソアは知ってる。
エステル:
‥‥うっ・・・
フランソア:
フランソアと違って、初めて本格的なネットダイブをして不安でないわけがない。それに本当は、マリアンや綾愛が待ってるからって自分に言い聞かせてダイブしたはず。 なのにこんな所にきて…大丈夫なはずが無い。
エステル:
‥‥うっ・・・
フランソア:
フランソアの前では…親友の前では昔の泣き虫のエステルに戻っていいんだよ?
エステル:
うぐぅ…ぐすぅ…(嗚咽)‥こ…怖いです‥なんですか此処?
現実にしか思えない…マリアンや綾愛がいるわたくしの世界、わたくしの現実が存在するのか…これが夢なのかそれとも今までの全て夢で…この世界が現実だったのか‥頭がおかしくなりそうです…
本当に怖いです…マリアンに会いたい…(嗚咽)
フランソア:
大丈夫…大丈夫だよ・・・フランソアがいるから。 それに紅葉や里緒菜やヴェルが昔、フランソアが飛ばされた時だって救いに来てくれたように、今回だって多分来てくれるし。
それに今回は理由があってここにいるんだし時がたてばみんなに必ずあえる。ご主人様もいるし。
エステル:
・・・はい。
フランソア:
いつもは多分マリアンがしているんだろうけど。久々にフランソアがしてあげるね。
ほらよしよし…大丈夫、大丈夫
エステル:
フランソアの香りが、昔と違って、今のフランソアの髪の香りですわ…地上世界での貴女の髪の香り。
フランソア:
うん普段つかっている香水をご主人様が買って来てくれてて、帰る前にプレゼントされたの。同じ銘柄を再現したモノがこの世界にもあるんだって。
エステル:
私達がいたあの世界は本当にある・・・この香りがするフランソアは、むかしのあのフランソアとは違う今のフランソア。
フランソア:
そう。 いまのフランソア。
エステル:
ならわたくし達はあの世界もこの世界も守る方法を見つけないといけませんわね…。
フランソア:
そうまあとっていてもまずはこの世界を理解しないとね…最初は社会科見学かな? この世界に慣れないとね。
エステル:
まるで新人メイドがクラブに配属されたときにする新人研修ですわね。
フランソア:
そうだねまったく同じ。この世界を理解する第一歩…。 でも今は、マリアンと会えるまでは夜はフランソアが抱っこしてあげるから寝よう。 エステル。 おやすみ
エステル:
はいおやすみなさいませ・・・
エステル:
すぅ…すぅ…
フランソア:
それに今回はフランソア達のメイドの仲間達が一緒‥頼むよみんな…
ずずぅ~♪
梨乃:
水分補給終わったら続きスル!
梨緒:
チヌ…モウ…ムリ…デス…奥様…許して…
梨乃:
別に体力が減るわけじゃない! 問題無いでしょ?
梨緒:
体力ではなくて…イクたびに・・・精神力っていうんですか? それも違うか…RPGでいう所のMP? とかPOW? 魔法使うと減るやつ‥あれがゴリゴリ削られる感じで‥精神疲労がハンパ無いです。
梨乃:
それは解るけど。 馴れだから! 夜伽を受け入れるのは専属メイドの義務!
梨緒:
それは違うと思います‥‥それより奥様の性欲についていけません‥助けて‥とにかく夜伽以外の事をしましょう‥‥いったん休ませて下さい‥
SE:
ぴんぽーん♪
梨乃:
は~い今行きます!
梨緒:
奥様! 何か着て下さいよ!
梨乃:
宅急便ならドア前に置いてもらうし、お姉ちゃんとかなら問題ないし!
梨乃:
問題あるでしょ! ひぃ腰が立たない‥‥
SE:
シュン!(扉が開く)
ルシフェル:
遅くなった待たしてゴメンね‥‥おい何て格好をしているんだ!
梨乃:
先代! それに! 悠里スプロール監視機構総長?! ユースティティア次長検事! テミス特別検察官? レスフィーナ先輩?!
悠里:
もとご自分のお部屋だからっていきなりドアを開けるものどうかと思いますわよ。お邪魔しますわね梨乃さん。 しかしフランソアで慣れておりますが、梨乃さんも裸族ですの?
他:
あぁ‥‥
梨緒:
ひぃぃぃぃぃい!
ルシフェル:
おい現イナンナ殿、これはどういうことだ? そちらの部屋を使わせてもらいたいから、超重要で緊急だとDMとビデオメッセージでも入れたぞ?
梨乃:
DM? ビデオメッセージ? あっ!? あぁ~~!
悠里:
なるほど御自分の専属メイドと夜伽に夢中で確認もできなかったと…これは後から詳しく取材をさせていたかないといけませんわね♪
テミス:
週刊Forest、これは星界版になるのか?それとも地上版なのか?
ユースティティア:
両方に掲載ですかね?
レスフィーナ:
星界版・地上版合併号とかですかね?
梨乃:
やめて下さい!
鈴佳:
先に飲物だけでも置かせて。
スザンヌ:
ピザも! 梨乃!、梨緒!、何でもいいから服着る!
ユースティティア:
わたくしも手伝います!
テミス:
副検事総長は座って下さい
レスフィーナ:
わたしたちがやります!
梨緒:
ルシフェル様とスーとテミス先輩とレスフィーナ先輩はこちらご出身と聞いてるから、でもあれはForestの悠里警備本部長と鈴佳エスコ―ト本部長? あとはエステル議長さんに雰囲気がとても似ている方だ御血縁の方かな? 何が始まるの?
ルスラン:
今日からうちの屋敷に住み込みでママのお手伝いをして下さる家政婦、メイドさんだ
フランソア:
家政婦?
ルゥナ:
メイドさん?
エステル:
………
萌香:
萌香・ラシーヌと申します。萌香とお呼び下さい!
ルゥナ:
萌香お姉ちゃん。ルゥナですよろしくです。
フランソア:
長女のフランソアです。萌香さんよろしく。
エステル:
この家の者ではないですが、夏季休暇中はこのお屋敷にお世話になっているフランソアの親友のエステル・ド・フィルサイド・ヌヴェールと申します。
Drフィッツジェラルド(以後Dr):
やっと募集で来てくれたの! そしたらとても優秀な娘(こ)が来てくれて驚いてしまいましたわ! 嬉しい誤算ですの!
萌香:
マダム優秀なんてそんな事ありません。
ルゥナ:
萌香って面白い名前だね?
Dr:
萌香は日系なのよ! 料理は得意でジャポン、日本の料理もできるの。
ルゥナ:
ジャポン! マモンのお友達の国だよね? そこのお料理、ルゥナ食べてみたい!
萌香:
マスの押しお寿司とかならアレンジすればルゥナお嬢様でも食べてもらえるかな?
ルゥナ:
ジャポンのお寿司! 食べたい!
Dr:
萌香は運転もできるのよ、クルマもメイド事務所に用意してもらったし。
フランソア:
それは良いねマモンのお買い物とか、あと町にフランソア達も送り迎えしてもらえるかも?
萌香:
はいお嬢様、それも業務に含まれておりますので。
エステル:
嬉しいですわね!
Dr:
フランソア、エステルちゃん悪いれけど萌香にお屋敷を案内してあげてくれるかしら?
わたくしルゥナのピアノのレッスンをしなければならなくて。 歳も近いしみんな仲良くして下さいませ。
フランソア・ルゥナ:
解った!
エステル:
畏まりましたわマダム。
萌香:
お願いいたします、フランソアお嬢様、ルゥナお嬢様、エステルお嬢様。
Dr:
萌香、もし主人にセクハラされたら即報告を!
ルスラン:
こんな綺麗な妻が居てそんな事をするわけないじゃないか!
萌香:
あははっ! ご馳走さまです、マダム、旦那様
ルスラン:
わたしは仕事に戻るので、後は娘達と愛する妻に任せることにする!
萌香:
はい旦那様! お仕事頑張って下さいませ。
萌香:
よし、ここなら大丈夫。瑠莉閣下とDrの情報通り。
エステル:
………
萌香:
ご主人様、エステル議長、お疲れ様です。
フランソア:
萌香さんお疲れ!
エステル:
やはり私の知っている萌香ですわよね?
フランソア:
うちのメイド秘書でスターシャの戦友の萌香准将です!
エステル:
うっ・・・(嗚咽)、援軍で萌香少尉が来てくれた…
萌香:
ちょっと! スターシャもう大丈夫よ本隊との連絡も取れるし! どうしたのこれ?
フランソア:
昨晩、限界そうだったから気を緩めさしたら…おもったより無理してしたみたいで
萌香:
あっ・・・エステル総裁でも議長でもなく素のスターシャ、エステルお嬢様にもどちゃったと?
フランソア:
そう‥
フランソア:
こっちは色々誤算もあったけど、そっちは?
萌香:
こちらは順調ですステップA6-20が進行中と鈴佳から報告が。
フランソア:
あっちも拠点に入ったということだね。
フランソア:
ここからは騙し、出し抜ききった陣営がキングへの挑戦権を得る!
エステル:
騙す? 出し抜く?
小梅:
里緒奈サンっ、ココがセントラルドグマ、そしてアレが…
里緒奈:
そう。全ての元凶にしてサードインパクトの引き金になる…
里緒奈:
瑠莉サンっよ。ここまで死途(しと)フランソアサンっに侵攻されアレに接触すると…
小梅:
人類が…いや全ての生物が死滅…
みるく:
あれがロンギ〇スの槍! いやアレ、ゲイボ〇グじゃないかな?
瑠美奈:
電撃がつねに流れてる…アレで動きを封じているのかな?
里緒奈:
それを避ける為にここにフランソアサンッが進入するとあの十字架は自動爆破され瑠莉サンっを犠牲にして接触を防ぐ仕掛けがしてあるの。 小梅だけが命を懸けて戦っているのではないの瑠莉サンも戦っているのよ‥‥一緒よ。
小梅:
はいっ‥もう一度だけ乗ってみます。
水菜:
槍に貫かれてたり、両手に杭打ち込まれているのに、そこは問題と感じない水菜達に自分でドンビキしている
ラファエラ・小梅:
イエーイ!(拳をパシンと合わせる)
スリエル:
ウェルカム・トゥ・サイバースペース。星神界(せいしんかい)へようこそ。
みんな良く来たね。
みるく・水菜:
お~…
瑠美奈:
天使! スリエル可愛い!
水菜:
普段着が地味系だから
みるく:
普段とのギャップの分、可愛さがマシマシに感じる!
スリエル:
ひぃ!! 可愛い!?
エリシア:
みんなもっと言ってあげてよ、可愛い恰好似合うのにしないから。
アリエル:
もったないですわよね。ひな子さんも「似合わないと言ってしてくれないんです」とか愚痴っていましたし。
スリエル:
ひな、余計な事をアネキ達に‥‥
里緒奈:
楓お義姉さん、それで瑠莉さんは今度は何やったんですか?
楓:
「先代」はよりにもよって、アストライアー検事総長を視察の体裁(てい)を取ってアースガルズGRIDの「温泉旅行」に誘ったらしい。
楓:
素直なアストライアー殿は二人だけで視察に行くとは知らずに受けたみたいだが、スザンヌ大使から宿泊地の予約の確認の連絡があって事前に事が発覚し事なきを得た。
里緒奈:
それはお姉様とウリエルさんに張り付けにされますね。理解しました。
里緒奈:
一応ヴェルちゃんに言われた通りクラブの地下でダイブさせて連れて来たんだけど…
水菜:
あのまず楓さん、楓さんもここに居るって事は電脳神って言うんですか? スプロールの偉い人?
瑠美奈:
何もわからなくてスイマセン。あとここは何ですか? あの某アニメにでてくる「セントラル・ドグマ」? という名前なのはお姉さまから教えて貰ったのですが
小梅・みるく:
同じく!
楓:
まずそこからだな…。
楓:
水菜が言う偉いという基準が解らんが…
私はスプロールの全ての電脳意識体の活動の元になっている「リソース」星辰エネルギーを結合させるための「依り代」もしくは意識としての「器」。
そしてその為にあるセントラルソース、別名セントラルドグマ=電脳意識体が放つ星辰エネルギーを偏向電離リアクターより入力された時空振動へ「解釈」「転写」し電子意識体やスプロール内のインフラなどに使用できるように「リソース」として変換する機構、システムだな、その現在の管理者だ。
みるく・小梅:
……………リカイフノウデス
瑠美奈:
楓様すいません、少々お待ち下さい!
C組の瑠美奈達がわかるわけないよね? ここはA組の水菜さん瑠美奈達が解るように解説お願いします!
水菜:
最初の最初からわからない…
瑠美奈:
えっ? 水菜が解らないの? そんなモノあるの?
水菜:
水菜は解ら無い事の方が殆どだよ? いつもイリーシャや真奈、スリエルに助けてもらってるし。 でも楓さんが言ったことは超重要な部分っていうのは解るからスリエル! 水菜もそうだけど、瑠美奈達に解るように解説お願いできるかな?
スリエル:
瑠美奈や…まして小梅やみるくにもか
ラファエラ:
小梅達が知っているアニメとかゲームとかを例にして説明したらどうかな?
スリエル:
いつものやり方だな…それなら…
スリエル:
これが実際に先ほど楓さんが言っていた私達は単にリソースと言っているが、それから創り出したスフィアにプログラムで周囲を照らす命令、術式をプログラムして書き込んだもの。
瑠美奈:
魔法みたい…
スリエル:
さらに「三秒前へ…ゆっくり動け」というプログラムを足すと!
小梅:
おおぉ~!
みるく:
こっちに動いた! あっ止まった。
スリエル:
さらに!
スリエル:
私の肉体からリソースに変換してそれを足すと
瑠美奈:
おおきくなった!
スリエル:
さらに意識を集中させて、上へ浮かべ!
小梅:
動いた? おおーあがっていく
スリエル:
そして! 念を込めて…弾けろ!
パンっ!
みるく:
おぉ~!
小梅:
少し風が頬に触れた気がする…
スリエル:
今は光の玉を出したけど、物体として固定する術式をかけば、キミ達が今座っているベンチになったり、食べ者にして別の人の意識を維持するエネルギーにしたりできる。こういうのをキミ達の知ってる用語でいうと?
瑠美奈:
魔法の元…魔法のエネルギー
小梅:
魔力?
みるく:
さっきスリエルがプログラムしてって言っていたのは呪文?魔法のスペル?
スリエル:
そういう理解でいいかな。 もしくは天使が使うと地上の世界では神力とか白杜の巫女である里緒菜メイド長が使うと
水菜:
巫女の神通力!
スリエル:
それに今のこの世界でのキミ達のカラダ。アバターもそのキミ達の地上にある肉体より供給されているリソースで作られている。
私達は肉体を地上にもちそこから自分の脳で使うエネルギーから精神力=電力を自己でリンク結合してこちらで使うリソースに変調変換して使えるけど。 この世界にすむ200憶人の電脳意識市民の大部分は地上の肉体をもっていない。
他:
200憶人?
スリエル:
それだけの人口を各GRID(グリッド)‥GRIDとは小世界とか国とかと思ってくれていいかな。そこの電脳神が作りだすリソースではまかないきれないので、ある一定レベルの至高電脳神はスプロールGRID連合に加盟することで、この大規模リソースから自分が管理するGRIDへ人口や権利に応じて引く権利がある。もちろん地上と同じで拠出金や連合への義務も発生するけどね。
その「大規模リソース」の海というのが、弊Forestグループの栗田家と加倉家が管理するこのスプロールGRID連合のメインソースであるセントラルドグマ海
みるく:
リソースの海…
スリエル:
海の中にある管理プラントの楓さんの神殿がここ。
水菜:
あの科学なんですか?魔法なんですか? どちらかにして下さい…
楓:
Any sufficiently advanced technology is indistinguishable from magic
十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない!
クラークの法則 SFの世界的巨匠 アーサー・C・クラーク!
瑠美奈:
楓様がドヤ顔している! 初めてみた…
里緒奈:
楓お義姉さんが大好きな作家の言葉だからね
小梅:
それで小梅達は何故呼ばれたんでしょう。早朝にすみれ様から電脳通信で里緒菜さんの所にいけって言われて
みるく:
わたしもアリエルお姉さまに。 サイバースペースにダイブできるのも今まで知らなかったし…
小梅:
小梅も…潜って初めてしった…。 すみれ様は知ってたみたいだけど。
楓:
キミ達、ロンゴミリアド、しずる小隊、水菜班。別名チームM(かっこ)みたらし団子(括弧閉じ)に折り入って頼みたい任務が私と星乙女アストライヤー殿よりあるんだ。当然あのクソオヤジや、すみれ隊長には許可貰っている。
みるく:
ロンゴミリアドならみるくは…
小梅:
何逃げようとしてるの、こないだ戦闘訓練したじゃん
みるく:
あれってメイド長補佐の警護訓練じゃ…もしかして!
水菜:
うんすでにみるくはしずる小隊の特別隊員になっているよ。 それでなにそのチームM(みたらし団子班)って!
瑠美奈:
しずる姐から「班名なにする?」と瑠美奈とひな子に聞かれたから「みたらし団子」でと答えたから。
スリエル:
オマエとひなのせいか!
里緒奈:
それで今回、里緒奈引率できないけど代わりに!
ニケ:
ちわーす!
有虹子:
兵隊さん引き取りにきました! お渡し下さい!
水菜:
有虹子先輩にニケ!
瑠美奈:
えっ有虹子先輩も電脳神?
里緒奈:
うん里緒菜よりずっと前から彼女ネットダイバーだし。
オリュンポスでなくこのコアGRIDの所属みたいだけどね
小梅:
…………クラブではそんな事微塵も出さないのに…
みるく:
兵隊…
梨緒:
この世界でも冷凍より出来立ての方が美味しいですね。
スザンヌ:
梨緒が来たのに冷凍ピザの食事?
梨緒:
どっかの誰かが食材の買い物に行かせてくれないので。
でもなぜピザとフライドポテト、さらにコーラ?
鈴佳:
それは悠里のソウルフードだから!
ルシフェル:
わかるか?どこの世界に行っても上司には逆らえないんだ。
にゃん太:
お主は梨々衣にもだろ?
ルシフェル:
ぐぬぅっ!
梨乃:
(苦笑)
テミス:
最高評議会が中央電脳へ情報を出してないのは明確な評議会法違反ですからわたしが瑠莉司法長官に任命されて特別監査をすることになったのですが…。
悠里:
中央電脳であるルスラン博士にあの(注)時の事変の報告が行ってない。知っていたならこのような「嘘」をフランソア、エステル議長、ましてDrフィッツジェラルドや優樹子ママの前でつくわけがありません。 たぶん瑠莉さんと打ち合わせした上で今回の証拠の為に瑠莉さん達がルスラン博士を「引っかけて」いるのですわ。
レスフィーナ:
今回のイレ・イフェGRIDの強行的な態度がおかしすぎるのでもしかしたら?
悠里:
わたくしにも何件かの事件に不審な点があって疑っていたのですが、最高評議会側と裏取引があるかもしれませんわね。 ぴよ吉さん次のファイルを下さいませ。
注:えんぱいな日々(本編) 第五百六十九、五百七十話 BLAZE UP の中でデーメテールが最高評議会命令で地上のバイオメイド全てを緊急停止プロトコルで全滅させようとした件。
これにより当時のオリュンポス元老院でヘーラーは除籍抹消ヘーラーは梨々衣に代替わり。アーレス、ヘーパイストスは逃亡離反。 桃子達の当時AVARONの活躍で除籍処分。 ポセイドンは代替わり。 この除籍から再任命の間をついて桃子とウリエルがヘーラーとアーレスに化けている。
以下の話
梨緒:
それでお聴きしたいのですが、先ほどの方、ティティアお姉さんはエステル議長のエージェントシステム。 おなじようなものがアストライアーお姉さんというのがフランソアさんのエージェント。 それはわかったんですが、鈴佳さんがヤーヌス(注)?
鈴奈:
ヤーヌス。 今回は鈴佳たちの役目は置いといて、内緒でどこでも萌香と連絡がとれてどこにいるか鈴佳はわかるとだけ理解すればよい。
くま太:
ワシとすみれもそういう関係なのだが、鈴佳殿と萌香殿はオーバーメイド同士でそれが行える大変特殊な二人で一柱の電脳女神だ。
にゃん太:
ワシもアリエルとみるくと話ができるし、同じようにそこのぴよ吉は花恋殿とエリシア殿と、うさ子は水菜殿とスリエル殿とできる。
スザンヌ:
ようはスプロール側に内緒で連絡がとれる。AURORAが盗聴されない。
注:ヤーヌス Janus
ローマ神話の出入り口と扉の守護神。前と後ろに反対向きの2つの顔を持つのが特徴の双面神である。1月を司る神である。
入り口の神でもあるため、物事の始まりの神でもあった。1月の守護神であるのは、1月が年の始まりであったためである。
他の著名な神と異なりギリシア神話にはヤーヌスに相当する神はいない。英語で1月をいうJanuaryの語源(ヤーヌスの月)でもある。
梨緒:
AURORAってハッキングできるってことですか? そんな事されたら頭の中弄られちゃうじゃないですか!
梨乃:
まあ星界でも物質世界、地上でも超特殊な人達ならね。 だからその頭の中に潜れるブレインダイバーの向日葵様とか里緒菜お姉ちゃんとか。あとAURORAが稼働していればSQUIDがある梨音お姉さまとか紅葉お姉ちゃんとか。あと条件がそろえば至高電脳神なら、梨乃とかそこのスーとかもできるし! もちろん梨緒もね。
スザンヌ:
だから超特殊と言っときながらうちの周りだとそれが多すぎ…
梨緒:
まあそのすっごく特殊な人達? あるいみ電脳神でも上位の人? 管理している人達が悪い事してるかもしれないから、極秘で悠里さん達が捜査を? それで悠里さんは?
悠里:
ぴよ吉さん‥この関連ファイルを全部わたくしに送ってくださいませ。
ぴよ吉:
ピヨっ!
レスフィーナ:
お姉さま、何か見つけたんですね?
梨乃:
悠里スプロール監視機関総長はオリュンポスGRIDホーライ神殿の前テミスで現在は現テミスに席を譲り電脳女神カルポー(注)としてスプロール監視機構の仕事を中心にしている。
注:カルポー Καρπώ
ギリシア神話に登場する女神である。季節の女神・ホーラーの一柱で秋を司る。日本語では長母音記号を省略してカルポとも表記される。
ゼウスとテミスの3柱の娘の1人で、植物の結実・収穫を象徴する。アッティカ地方ではタロー、アウクソーとともに3柱説のホーラーの1柱である。
レスフィーナ:
お姉さまどうぞ
悠里:
フィーナありがとうですわ。 なるほど…そうですか‥‥ふぅ~ん…
テミス:
フィーナ、お姉さまだけじゃなくて‥‥私にも…
レスフィーナ:
テミスなに?妬いてるの?
テミス:
そうじゃないけど…
梨緒:
えっ?レスフィーナ先輩とテミス先輩の「お姉さま」?悠里保安本部長が? えっ?
スー:
それもかなりのデレデレな…例えるならマリアンや綾愛に対してのエステル議長さんなみ
梨緒:
それ百合ロリコンの超絶ちょろいお姉さんじゃないですか!
梨乃:
地上名が悠里だけに! それに普段の「凛々しい悠里総長とのギャップ」が良い!
鈴奈:
鈴奈も初めてみた時はびっくりした。なあクマ太くん
くま太:
ぴがぁ~だな。
悠里:
フィーナ、貴女は先にガローデマーンGRID連合へ行きヴィシュヌ様に説明をその後、メガロポリスにいるすみれさん達に説明を…その間にわたくしは、わたくしの権限で貴女の艦(ふね)を今回の事変の対応の名目で準備させヴァルマ監視官に託しフランソアとエステルを乗せメガロポリスに向かわせます。
レスフィーナ:
あのお姉さま、アラ・パキスは今アルカンシェルブラスターの試験の為に艤装がそれになってますが…
テミス:
戦争でも始める気ですか?
悠里:
スプロール監視機構最高評議会の面々。数々の悪事は兎も角、 わたくし達、それも親友のフランソアとエステル・エンパイアクラブオーナー連合評議会議長に剣を向けるという事はどういうことかその魂をもって学習してもらいますわ…
レスフィーナ:
ひぃぃやばいお姉さまが本気で怒ってる…
テミス:
あっこれ完全消滅か、生きていても永久拷問の収容所送りにするやつだ…
梨緒:
何が始まるんです?
鈴佳:
大惨事神々の大戦だ!
くま太:
今回は一方的な殺戮にしかならんと思うがな。なんせ力が違いすぎる。
スザンヌ:
茶が上手いじぇ…ペットボトルの紅茶だけどな
フランソア:
よし行こう!
ルゥナ:
うんっ!
エステル:
え゛っ?!
Drフィッツジェラルド:
わたくしは友人とおしゃべりしますので萌香さん後はお願いいたしますわ♪
萌香:
マダム畏まりました。
優樹子:
フランソア! こっちよ! あっ呼び捨ての方ね! フランソアちゃん、エステルさん、ルゥナさん! 萌香さんおつつです!
プロセルピナ(注):
ドクター(Dr)、現ご主人様、萌香さん! ルゥナオーナーさん そしてエステル議長さん、 お疲れ様っですぅ!
注:プロセルピナ Proserpina
ユーピテルとケレースの娘。冥府を司る神プルートーに冥府に誘拐されて妻となった。母のケレースが娘がいなくなったことに気づき娘を連れ戻そうとするが、冥府でザクロの実を食べてしまったため、冥府の食べ物を食べた者は冥府に属するという神々の取り決めにより、1年のうち半分を冥府で、残り半分を地上で過ごすこととなった。プロセルピナが地上に戻る時、春となり大地は潤うようになった。
元々ローマにいた農業の女神か、またはローマにはいない神であり、ローマがギリシアの神々を受け入れた際にできた神といわれる。ローマでは春をもたらす農耕の女神となった。またリーベラ(Libera)と同一視されることもある。
エステル:
優樹子ママさんとアレは律子さん…?
フランソア:
優樹子ママさん! プロセルピナおつつ!
萌香:
おつかれ♪
ルゥナ:
お疲れ様でーす!
エステル:
プロセルピナ?
萌香:
うちのForestの全てのシステムの守護電脳女神様で現在は我が同盟そして保全機関の電脳女神のプロセルピナさんです♪
幼い愛里栖:
ルゥナ! アンタは深い方はダメこっち!
幼い郁恵:
皆さーんお疲れ様でーす!
美里:
ご主人様をアンタ呼びして良いでしょうか…あーお疲れ様です!
エステル:
愛里栖さん? 郁恵さん? 美里さん?
エステル:
ルゥナさん地上の記憶が? 封印されたんでは? それにここにお一人出来たのわ?
ルゥナ:
記憶が封印されるのは予想づみだったので対応策を用意してありましたし、ルゥナ一人で来るなんて無謀な事、アリエルお姉ちゃんが許すわけないじゃないですか! 郁恵と愛里栖と美里も一緒です! まあ瑠莉先生に隠ぺいしてもらいましたがね♪
ということでパパを騙す為にエステル様を騙したの!
エステル:
あっ‥‥ルゥナさんそういう人なんですの?
ルゥナ:
ごめんね、エステル議長さんが思ってるほど、 ルゥナそんなに良い子じゃないの!
フランソア:
律子やこのお姉ちゃん達に比べればルゥナは良い子だと思うよ?
律子:
フランソア、エステルさんお疲れまですわ!
エステル:
律子さん、凛空さん、そして…穏海さんですの?
凛空:
お疲れ様♪ フランソアちゃん失礼だな! この穏海に比べれば! 凛空と律子ちゃん可愛いよね~一緒されるのは凛空心外だな~♪
律子:
地上名律子のわたくしは星界ではコアGRIDプルートーンGRIDの至高電脳神をしておりますヘカテー(注)ですわ♪
エステル:
えっ…律子さんが無敵の女王? 死の女神? 電脳女神ヘカテー様? 名は体を表す電脳世界では特に権限名として…
穏海:
地上名穏海のこのわたくしはコアGRIDの至高管理電脳女神をしておりますナンム(注2)と申します。
エステル:
!!!!!!! 全ての神の元になる穏やかなる海…ナンム‥‥最古の神…ティアマトが生まれる前のシュメールの源神(げんしん)…穏海さんの名前の日本の漢字って「穏やかなる海」そのまま‥‥
凛空:
お兄ちゃんがシャマシュとバラすまで凛空にも秘密だったからね…お兄ちゃんもそうだけど何年騙されてたのか…酷すぎ…さらに当然この事実はシスターである澄も真理愛も知らない。
フランソア:
今回の件を実行するにあたってフランソアは二人に呼び出されて…「秘密しておりましてごめんなさいませ♪」とか言われて…親友だと思っていたのに…ヒドイ…
穏海:
ふふっ♪
律子:
てへっですわ♪
注:ヘカテー(古代ギリシャ語: Ἑκάτη, Hekátē)
ギリシア神話の女神である。ヘカテイアとも呼ばれる。日本では長音を省略してヘカテとも表記される。
「ヘカテー」は、古代ギリシア語で太陽神アポローンの別名であるヘカトス(Ἑκατός, Hekatós「遠くにまで力の及ぶ者」、または「遠くへ矢を射る者」。陽光の比喩)の女性形であるとも、古代ギリシア語で「意思」を意味するとも(ヘーシオドスの用法より)言われている。また、エジプト神話の多産・復活の女神ヘケトに由来するとも言われている。
「死の女神」、「女魔術師の保護者」、「霊の先導者」、「ラミアーの母」、「死者達の王女」、「無敵の女王」等の別名で呼ばれた。「ソーテイラー(救世主)」の称号でも呼ばれる。また、江戸時代日本の文献では「ヘカッテ」と表記された。
古代ローマにおいてはトリウィア(Trivia、「十字路の」の意)という形容語を付けて呼ばれた。
トリカブトや犬、狼、牝馬、蛇(不死の象徴)、松明(月光の象徴)、ナイフ(助産術の象徴)、窪みのある自然石等がヘカテーの象徴とされる。
注2:ナンム 𒀭𒇉
シュメール神話の海の女神。天地を生んだ母、全ての神々を生んだ母なる祖先と称される。シュメール人にとって彼女は始原の存在であり、永遠の昔から存在していたものと考えられている
世界にはまず最初に原初の海であるナンムが存在し、彼女は天と地が結合している「天地の山」アン、キを生んだ。アンは男神、キは女神であり、アンとキの結合から大気の神エンリルをはじめとする神々が誕生した。また、ナンムは神の代わりに働かせるために人間を造った。ナンムを表す楔形文字は表意文字で「海」「深淵」を意味しており、容姿はウルから出土した蛇の頭を持つ女神のように蛇女神として表現されている。
メソポタミアでは宇宙は女神が宇宙を妊娠し、出産することで誕生すると考えられていた
ナンム信仰は数千年に渡って続けられ、ウル・ナンムは彼女から名前を取って、自らを「女神ナンムの召使」と称した。ナンムは海の女神ティアマトの原型であったと推定されている
レイ・タナヒルは、『セックス・イン・ヒストリー』(1980年)で、古代の宇宙進化論の神話の中で「唯一の女性の不動の動者」としてナンムを指し示した
凛空:
あとうちの有虹子がコアGRIDの至高監査電脳神「ムンム」(注)なんだよね
いま、ニケと一緒に別動隊率いてくれている。
エステル:
ムンム様? 「深きもの」 まあ穏海さんがナンムでクトゥルフ…なら…有虹子さんが…その補佐…なら…ひぃ…
フランソア:
SAN値ピンチ、SAN値ピンチ。
穏海:
這いよりますか?生のうねり!(破っつ)
凛空:
洒落になってない…
注:ムンム(Mummu)
淡水を司る原初の神アプスーと塩水を司る原初の神ティアマトの補佐役として登場する神である。シュメール・バビロニア人の工芸の神である。また、神話のテキストの中では「深きもの」として触れられている箇所もある。
エステル:
わたくしこんな邪神ばかりのプールサイドにいられませんわ…
フランソア:
ふっエステル、キミはフランソア達の「長(おさ)」だよね? 議長!
律子:
それが「まともな電脳神」であるわけありませんわよね?
ご自分は「どんな存在」であるのか…
エステル:
電脳神は決まりなんですか? やめて下さい! 知りたくありませんわ!
律子:
フランソアがエンリル…エステルさんがアッシュル!
エステル:
まあ~アッシュル! 良かったですわ。 フランソアがエンリル。ぴったりですわね!
名状しがたいもの、星間を渡る「風」 嵐のイヤぁイヤぁ! フランソアぁ! 黄色き皇太子というより黄色き皇女ですわね!
そして ルルイエの主にして水の穏海さん! 深き者どもの有虹子さん、ダゴンは誰でしょうね♪
「生ける炎」クトゥグアが火のシャマシュ、剛史お兄ちゃんさん。
土はテラの紅葉さんですがツァトゥグアより「這い寄る混沌」ですわよね! たぶん!
本当に良かったですわ!
穏海・フランソア:
‥‥破っつ?
凛空:
凛空はにゃる子さんをアニメで観ただけだけど…
律子:
これは原作の方のファンでありますかしらね?
エステル:
はいっ! わたくしクトゥルフ神話大好きで現在手に入らないもの以外は全部読んでおりますの! 今の四大元素の分類はオーガスト・ダーレスの分類なので嫌いな方はスイマセンです!
美里:
話についてイケマセン
愛里栖:
アレは本物のマニア?
郁恵:
ねえエステル議長ってけっこう「濃い」人?
ルゥナ:
フランソアお姉ちゃんと一緒にいると素な時が多いから。素は滅茶苦茶濃いお姉ちゃん。でも面白いし、優しいし。
アトロポス:
なぜベッドまで待てないんですか…このヘンタイケダモノご主人様!
イリーシャ:
ヘンタイ?ケダモノ?アトロポス、キミにはそれを言われたくないな!
アトロポス:
あぁあぁああんっつ!!
イリーシャ:
コアGRIDの市街エリアにいる間は私の事を男神に変えさせといて。イーリスもアルクス(Arcus)も女神だよ?
それなのに、自分の欲望の為だけに‥少年の姿に‥
アトロポス:
あんっ!あんっ!あんっ! だって少年の姿のイリーシャ様、ステキなんですもの!あんっ!
イリーシャ:
本当にそうかな? キミは…コレがあるオトコの私で!
グチョグチョグチョ♪
アトロポス:
うをぉおおおあぁあぁああんっつ!!あんっ!あんっ!あんっ!
イリーシャ:
気持ち良くなりたいだけなんじゃない?
アトロポス:
いやぁああ! ちがいますぅ!
イリーシャ:
ほらぁ!
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
アトロポス:
ぎゃぁあああ! おほぉっ! あぁんっ! あんっ!あんっ! ダメぇでしゅ! お腹がぁ! お腹が破けちゃいましゅぅ! あぁぁっ!
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
イリーシャ:
ほらぁ! もっと感じていいぞアトロポス!
アトロポス:
はぁいぃ!
イリーシャ:
どうだ気持ちい?
アトロポス:
はっあぃぃ! 気持ちいですぅ!
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
イリーシャ:
うぉ‥‥
アトロポス:
おほぉっ! あぁんっ! あんっ!あんっ! イクぅぅ! xxx! あぁ…
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!
アトロポス:
xxxxxxxxxxあんっ!xxxxxxxxxあんっ!
イリーシャ:
うおぉっ!! 出すぞ!
アトロポス:
!! あんっ! はぁいっ! xxxxx! イクっ! xxxxxxxxxx!
イリーシャ:
ぉぉっ! xxxxxxx! あぁ…うっ! xxxxx!
アトロポス:
あんっ! xxxxxxx…あぁ…はぁ…ほへ…あんっ! ‥‥ああぁ‥
イリーシャ:
はぁ…はぁ‥‥
トロっ…
アトロポス:
…………うぅ…
イリーシャ:
…ベッドまで行くよ…
アトロポス:
ムリです‥‥動けません…腰が…動きません…イリーシャ様があんな恰好で私に…圧し掛かって…酷すぎです…
イリーシャ:
スマン‥‥
SE:
ピポーン!ピポーン!
梨乃(インターホン越し):
お姉ちゃ~ん、イリーシャ様ぁ 居るの解っているんですよ開けて下さい!
じゃないと勝手に開けますよ!
アトロポス:
ひぃっ!
イリーシャ:
梨乃! ちょっとまってくれ!
アトロポス動けるか?
アトロポス:
むりです…少したたないと…腰に力が入りません…
イリーシャ:
どうしよう…
イリーシャ:
待たしてゴメンネ、お風呂入っててね
アトロポス:
…いらっしゃい。
梨乃:
本当にお風呂だけ?
ラケシス:
梨乃、新婚をイジメない(笑)
梨緒:
しかし‥‥
梨緒:
本当に奥様と私の部屋と同じ間取りとデザインの宿舎のお部屋で
梨緒:
ここまで違いますかね。キッチンとか小さいけど機能的にまとまってるし。
梨緒:
この小さい二人かけのテーブル可愛いですし
梨乃:
本当に新婚さんのお部屋! しかし並んでいる本が、「メソポタミアの神話」「シュメール神話集成」「シュメル神話の世界: 粘土板に刻まれた最古のロマン」 「シュメル―人類最古の文明 」、「ギルガメシュ叙事詩」 ‥‥偏ってますね!
イリーシャ:
日本語の探したらそれがあってね。メソポタミアの世界に興味をもったら、今は「Kindle版」がありますので、是非読んで下さい!
ラケシス:
本屋行か無くてもポチですむし、タブレットは粘土板と違って嵩張らないし重くない!
値段も一冊1000円未満から高くても1500円以下!
アトロポス:
比較対象の「本」の大きさや重さが粘土板なのがシュメール文明らしいですね‥
一ファンのステルスマーケティングでした。
以下をアマゾンのKindleでコピペ検索!
メソポタミアの神話 (ちくま学芸文庫) 文庫 矢島 文夫 (著)
シュメール神話集成 - 杉 勇 翻訳 , 尾崎 亨 翻訳
シュメル神話の世界 粘土板に刻まれた最古のロマン (中公新書) 岡田 明子 (著), 小林 登志子 (著)
シュメル―人類最古の文明 (中公新書)小林登志子 (著)
ギルガメシュ叙事詩 (ちくま学芸文庫)矢島 文夫
アトロポス:
それで先代、任務ですか?
ルシフェル:
任務から帰って来たばかりで‥‥本当に申し訳ないと思っているんですが
ラケシス:
本当に悪いと思う。法の管理と執行をする機関の労働規準法はどこに!
ルシフェル:
うっ! 反論できません。
イリーシャ:
現場を見て来た私達が一番状況を理解していると思います。なあアトロポス。
アトロポス:
はいすぐに準備します!
ルゥナ:
お姉ちゃん達、ちゃんと帰ってくるぅ? そのまま寄宿舎に行ったままにならない?
エステル:
今回は一週間だけの体験ですから帰って来ますわよ
フランソア:
ルゥナ、マモンの事の事よろしくね。逆だね♪
Drフィッツジェラルド:
そうですわね♪ お二人もティティアの言う事ちゃんと聞くのですわよ
フランソア:
うん!
エステル:
わかりましたわ。 マダムもご無理なさらず萌香さんを頼って下さいませね
Dr:
エステルちゃんもわたくしをなんだと思っているんでしょう♪
ルスラン:
回収したメーはこのコアGRID、ブリュターニュエリアに入る前に各自のデバイスに格納を。ルゥナの時のようになりたくないからね。
フランソア:
解った!
エステル:
ルゥナさんのメーの回収は戻ってから話し合いましょう叔父様。
ルゥナ:
君達が手伝ってくれるなら成功率は高い。
ユースティティア:
でわ行ってまいります博士。
ルスラン:
二人を頼むよティティア次長検事。
ユースティティア:
この辺でよろしいですわね。いきますわよ
フランソア:
うんお願い!
エステル:
はい!
ユースティティア:
高次元転移、目標コアGRID、スプロール監視機構入国棟! シフト!
ユースティティア:
到着です! 入国手続きも終わってますよ。
エステル:
便利ですわね。テレポート?
フランソア:
本来はこっちが普通なんだけどね。 エステルにとっては普段の生活と変わらないパパのお屋敷の方が楽かもだけど!
ユースティティア:
すごい! お出迎えです!
ヴァルマ:
お帰りなさいませ! 出航準備整っております!
エステル:
皆さん!
フランソア:
みんな! ヴェル、里緒奈…紅葉!
フランソア:
紅葉ぃ!
スザンヌ:
感動の再会だね
ヴァルマ:
はい! 良かったですね(涙)
フランソア:
え゛っ?
紅葉:
足元が高いので持ちあげますわね♪
エステル:
はぁい…ありがとうございますわ…
里緒奈:
議長さん可愛いぃ!
スザンヌ:
フランソアお姉ちゃんの事が目にも入って無いよ…
ヴァルマ:
惨い…
ヴェル:
ラケシスどうぞ!
ラケシス:
諸行無常の響きあり!
アトロポス・イリーシャ:
……………
紅葉:
あらあら~可愛いですわねぇ~♪
フランソア:
がるぅぅふうぅ~!
里緒奈:
あははっ♪
フランソア:
里緒奈までナニ笑ってるの!
エステル:
これがレスフィーナさんのお艦(ふね)のアラ・パキス。大きいですわね。
ヴァルマ:
長期間GRIDに滞在して拠点化することも想定していますので、艦内にはしっかりとした居住スペースもありますし。
ユースティティア:
後はヴァルマとレスフィーナに任すから私は本部での対応にあたるわ
ルシフェル:
アタシもエステルちゃんと行く!
鈴佳:
るーちゃんは鈴佳と一緒に本部担当!
ヴァルマ:
内務総監視官、現地には梨々衣先輩も居ますよ。その素行を見られたら魂は無いかと?
エステル:
(苦笑)
ウィーン!(ハッチが開く音)
ヴァルマ:
ココがアラ・パギスのメインブリッジになります! どうぞ!
フランソア:
おおおお!
エステル:
すごいですわ!
梨乃:
お姉ちゃん、チェックリスト44~47は飛ばさない。航行関係のチェック飛ばしてどうするの?
アトロポス:
解ってるわよ! えっと…
イリーシャ:
アトロポスさん、私がやろうか?
アトロポス:
イリーシャ様は黙ってて下さい! 今私、もの凄く集中してますから!
梨緒:
(苦笑)
エステル:
出航ゲートの外が宇宙で地球が見えますわ!
フランソア:
うん、そういう意味ではスプロールは天の国だからね! 地上=地球が見えて当然!
エステル:
星の世界!
紅葉:
艦長代理、艦のシステム立ち上げはお手伝いしますわ。
ヴァルマ:
紅葉さん助かります!
ヴァルマ:
主動力、オンライン! 出力上昇、異常なし。
接続を確認、フロー正常! 定格まで20秒。
生命維持装置異常なし!
BGMは以下でお願いします!
アークエンジェルの旅立ち
アトロポス:
CICオンライン! 武器システム、オンライン! FCS、コンタクト!
ペレットディスペンサー、安全装置ロック確認!
紅葉:
気密隔壁閉鎖! ステーション接続ブリッチ解除。 外装衝撃エネルギーダンパー、出力30パーセントでホールドですわ。
ヴァルマ:
固定ブリッチ解除!
ゴンっ少し揺れる!
ヴァルマ:
主動力、コンタクト! 外装衝撃エネルギーダンパー、出力100パーセントでホールド!
SE:
ぶぅ~ん!
アトロポス:
エンジン、異常なし! アラ・パギス全システム、オンライン。発進準備完了!
紅葉:
こちらブリッチですわ。 総員、衝撃及び突発的な艦体の破壊に備えて下さいませ。
ヴァルマ:
前進微速! アラ・パギス! 発進!
優樹子:
先生♪ お世話になります! ほら愛里栖、郁恵
愛里栖
デルポール先生、マダム
郁恵:
よろしくお願いします!
ルスラン:
良く来たね♪ いらしゃい。
ルゥナ:
郁恵、愛里栖!
郁恵:
ルゥナ、いっぱい遊べるね!
愛里栖:
瑠莉先生に買ってもらったボードゲームもってきたよ!
ルゥナ:
本当?!
美里:
三人とも宿題の本日の分をしてからですからね♪
愛里栖:
美里…解ってるから言わないで!
優樹子:
主人も瑠莉も出張でいなくて、律子も寄宿所体験でしょ? 私と美里だけだとやんちゃなこの子達は‥
ルスラン:
哲也と瑠莉は私のせいだ…仕事を頼んでいるんでな
優樹子:
ということで先生の所にお泊りで遊びにきました。主人が帰るまで、お世話になります!
Drフィッツジェラルド:(Dr)
お姉ちゃんがいなくて寂しかったルゥナも喜ぶので嬉しいですわ♪
萌香:
奥様、本日はBBQです!
優樹子:
楽しみ! 子供達が喜ぶわね! 本当に萌香さんが来てくれて安心してる。
この子すぐ無理しちゃうから!
ルスラン:
みんな中に入ろう、妻と萌香がカスタードプリンを作って冷やしてあるぞ
郁恵・愛里栖・ルゥナ:
わ~い!
凛空:
お兄ちゃんそんなに心配しなくても大丈夫だって、凛空と穏海の下準備は完璧!
穏海:
設置したスフィアでこのGRIDは一時的に麻痺、隔離できますわ。
凛空:
お兄ちゃんの妹達を信じる! 抜けは無い!
凛空:
お仕事終わったんだから約束通り、今日はこの後は二人に全部くれるだよね?
穏海:
まずはちょっと早いですが夕食を買いに行きましょうか?
凛空:
今日はチャイニーズがいいな。マーケット行こう!
穏海:
わたくしもそうしようかしら、さあお兄様行きますわよ。
良二:
あのお二人さん、夕方とはいえまだ明るいですよ?
麗奈:
良二、なんか文句あるあるわけ?
良二:
いやこの時間からワイン二本空にしてるから…
久美:
このワインとても美味しいだもん!
良二:
まあもう明日までは待つだけだからいいか…
麗奈:
良二ナニ言ってるの? 今夜はたっぷりアタシと久美とシテくれるんだよね?
久美:
そうです! この空間に来てから下準備とかいって、麗奈と久美はずっとホテルに置いてけぼりで…久美達は寂しかったんです。
良二:
それは仕方ないでしょ? 下準備とはいえ危険だし!
麗奈:
だ・か・ら。今夜は仕事もう無いんだから…
久美:
久美達の事しっかり面倒見て下さい。 でないと…
麗奈:
酷い事になるよ?
良二:
明日、作戦の本番だからね? キミ達解ってる?
麗奈:
そんな良二の都合なんか…
久美:
久美達には関係ありません!
良二:
こうなったら酔わして寝すしか…スイマセン! ワインボトル同じやつもう一本追加で!
久美:
エンパイアクラブのメイド長と
麗奈:
クラブ営業本部長のメイド二人
久美:
甘くみない方が良いですよ、ご主人様。
凛空:
ぼんじゅーる!
穏海:
こんにちわお兄ちゃんお姉ちゃん達♪
良二:
あぁ…剛史お兄さん…
久美:
ひぃ!
麗奈:
ついに…剛史お兄ちゃん…この世界の本当の幼子を…
麗奈:
この犯罪者!
久美:
元ご主人様! 見損ないました! 良くん!
良二:
現地警察は危ない、今監視機構へ直接連絡して武装隊を派遣してもらう!
凛空・穏海:
くすすっ!
麗奈:
ちょっとマテ? 二人は妻だ? 何デマカマセ言ってるの! この変態ロリコンの犯罪者!
久美:
本当に凛空メイド長と
麗奈:
穏海副メイド長なんですか…
凛空:
そうだよ
穏海:
ごめんなさいね、つい面白くなってしまって
良二:
だから言っただろうって…これは解りませんよ…
良二:
メーをデバイスに格納してデルポール博士に発見されないように。それでアバターがそれに合わせてその年齢の時に。たしかに普通の電脳意識市民に感じます。
穏海:
アトロポスさんや、梨乃さんと同じようなお兄様のこの世界の妹という設定にしておりますわ。
良二:
でもとても自然ですね
凛空:
まあ初めてお兄ちゃんと付き合った時はこの歳だったし。
穏海:
凛空とお兄様と紅葉と一緒に居た時は欧州でこの歳ですし、ここはわたくしの第二の故郷みたいなものですし。
久美:
お兄ちゃんと付き合った…その歳からですか…
麗奈:
この歳から凛空さんと穏海さんと付き合った? いや手は出してないって…えっ…
久美:
そういう事ですか‥‥はぁ…
良二:
今、この世界では? どこに住んでいるんですか? ホテル住まい?
凛空:
お兄ちゃんの学生時代にレンヌに昔借りていたアパートがあって。それが再現されているからそこに一緒に住んでる。
良二:
それって学生の独り暮らし用ですよね? そこに三人…
穏海:
昔は兎も角、今はわたくし達はお兄様の正式な妻ですし。年齢も問題ないですし。
久美:
そっか…どんなにリアルでもこの世界のカラダはアバターだから、やろうと思えば変化させる事ができるんだ…さすが電脳世界…
麗奈:
あのさ、良二が望むなら…麗奈達もあーしても良いよ? 他のメイドには内緒にしてあげるから…あくまでこの世界だけで…麗奈と久美なら犯罪に当たらないし。
良二:
ボクそういうの興味ないから。 あくまで今の麗奈や久美ちゃんが好きだから…
久美:
遠慮しなくて良いのよ?
良二:
遠慮してないから。あの変態お兄さんと一緒にしないで…
愛里栖:
ふぎゃあああぁああ!
Drフィッツジェラルド(以後Dr):
また止まりましたわね♪ 愛里栖さんは、たしかもうキャッシュが。これは先ほど建築なさったホテルの土地を売るしかありませんわね!
郁恵:
あそこは魔のエリアだ…
愛里栖:
それでアタシの土地なくなっちゃいますから
ルゥナ:
マモン待って!
Dr:
待ちませんわよ! 手加減無しと仰ったのはルゥナ達ではありませんか?
美里:
ひぃ…
優樹子:
勇気は認めるけど。この資本主義の混沌大邪神に挑むとは愚かだわ。
Dr:
資金を融通しあってがんばったのに、三人ともデフォルト(債務不履行)ですか♪
仲良いわね♪ まさに連鎖倒産ってやつですわね♪
優樹子:
だからまず、投資して良い土地というか回収できる土地。さらにどの規模の投資を行うかは資金の潤沢具合と税金とか計算しないと…三人まとまれば動かす資金が大きくなる分、損失も大きくなるから…一つの部署が足を引っ張ると連鎖的にマイナスが膨らむし…
美里:
徹底的に叩きのめし教え込む‥‥これが教育…
ルゥナ:(小声)
悔しい…今度はアリエルお姉ちゃんとすみれ、そして梨音ちゃんを呼んでリベンジよ
愛里栖:(小声)
うん! アリエル姐とすみれと梨音ちゃんがいれば…
郁恵:(小声)
復讐するは我にあり!
美里:(小声)
それ三人とも交代なのでリベンジにならないかと。それ以前にご主人様もお姉さま達もご自分達で勝てるようになって下さいよ…
ルゥナ:(小声)
美里、細かい事は気にしない。どんな手を使ってもマモンを倒せれば良いのよ!
美里:(小声)
えぇ…。
凛空:
お兄ちゃん、そんな所で何をしてるって凛空達は涼んでいるの。
他の人に見られたらどうするって?こっちは人来ないし、来たら解るし!
穏海:
髪が乾いたら行きますので待ってて下さい。
穏海:
さすがにこの格好でベランダでの湯後の涼みは地上世界では無理ですわね。
凛空:
虫に刺されちゃう! お兄ちゃんが拗ねちゃうから行こうか。
穏海:
そうですわね。余り焦らし過ぎたら後が怖いですし。
凛空:
お兄ちゃんは…あの時からこういう生活を本当は二人としたかったんだよね。今の凛空なら解る。
穏海:
あの時からわたくし達の事をそういう目で見てたと…そんな事は無いと?
凛空:
でも~何もまだしてないのに、凛空達の裸見ただけでこんなに大きくして説得力が無い。
穏海:
お兄様の…ヘンタイ♪
ぺちゃぺちゃ♪
穏海:
お兄様、これ好きですよね、幼子にこんな事をさしたら犯罪ですからね。
凛空:
ここも弱いよね♪ れろっ♪ 駄目だよ跳ねたら、凛空達小さいから~吹き飛んじゃよ~♪
穏海:
その凛空の「小さい」という言葉でまたまだ大きくなるとか…本当にヘンタイです♪
そんな事、穏海は昔は言わなかったし、こんな事をするとは想像も出来なかった?
凛空:
お兄ちゃんが全部教えたから凛空達はこうなった♪
穏海:
そうですわ…全部お兄様がイケナイのです…だから…
くちゅ♪くちゅ♪くちゅ♪くちゅ♪
穏海:
お兄ちゃんのお膝の上好き♪ お兄ちゃんの、妹二人乗せて、こうやって…
くちゅ♪くちゅ♪くちゅ♪くちゅ♪
穏海:
甘えさせてくれて穏海、嬉しい♪
凛空:
お兄ちゃん…穏海のことばっかり見て…凛空の事も見て…凛空の…おま〇こ…見て?
かわいい?
穏海:
凛空のぐちゃぐちゃ、お兄ちゃん凛空から挿入(いれ)てあげて、穏海は、凛空が気持ちよくなってるの見たいから。
凛空:
凛空は大丈夫だから…挿入(い)れて‥‥お兄ちゃん
ずぼっ♪
凛空:
あぁぁぁxxxxxっぁんっ!! うぅぅっ! 一気に入れたら苦しいぃ…よ‥‥お兄ちゃん…あんっ! うぅうぅう!
穏海:
お腹かポコって膨らんで、お兄ちゃんのおち〇ちんでいっぱいです♪ でも半分くらいしか受け入られてませんね。
凛空:
もうこれ以上は無理! いっぱい!
穏海:
お兄ちゃん、動いてあげて!
凛空:
ちょっとまって!
ぐちょ♪ぐちょ♪ぐちょ♪
凛空:
あうっ!あうっ!あうっ!あんっ!
穏海:
凛空を壊さないようなお兄ちゃんの優しい動きです♪ 凛空よかったね! 穏海は乳首を弄ってあげるから気持ちよくなろうね~♪
凛空:
だ‥駄目ぇ! 今、弄ったら!
凛空:
イクっイクっ! いやああああ! xxxxxx! あっ! xxxxxx!あうぅん!
穏海:
凛空がイったらお兄ちゃんも一緒にイった!
凛空:
うぅ………
穏海:
お兄ちゃんの精液が溢れきてる…えっちです♪
穏海:
そんな所にそんなモノ入れないで!
凛空:
穏海ぁソコをいっぱいに広げて♪
ズボっ♪ むにゅう♪
穏海:
お尻の穴の中に直接ローションとか入れるとか…ダメ…です…
凛空:
でもしっかりヌルヌルさせないと痛いよ? お兄ちゃんのを根本まで全部受け入れるのは今日は穏海の役目♪ 今の凛空達のカラダじゃ、お尻の穴でしか根本まで受け入れられない!
穏海:
うおぉ~! おおぉお!
メキメキメキメキ!
穏海:
ひぃぎゃあぁああああぁ!
凛空:
可愛い♪ ほらもうちょっとだよ~ひぃひぃふぅ~! 息はいて
穏海:
ひぃぎぃ、ひぎぃ‥‥ふぅ~!
ズブズブズブっ! ギシギシギシっ!
穏海:
xxx! ぎゃぁああっ! xxxx! あぁああっ!
前の穴とクリは凛空がしてあげるね!
穏海:
xxx! イヤっxxx・・・! xxxxx!
ぐちょっ!
穏海:
xxxxxxxxxxxx!
パンっ♪パンっ♪パンっ♪パンっ♪
穏海:
はぁう‥ぁ…xxxxぁ‥‥ぁ…
凛空:
凛空もお兄ちゃんも穏海の事を愛してるよ…
穏海:
はい…ぁ…xxxxぁ‥‥ぁ…幸せ…あぁ…
凛空:
お兄ちゃん、イっていいよ…凛空も穏海に擦り付けて、イクからぁ!
凛空:
お兄ちゃん! 穏海ぁ! イくっ! イくっ! xxxxxxxxxxx!
凛空:
‥…あぁ…あんっ!
穏海:
xxxxぁ‥‥ぁ…xxxっつ!…あぁ…あんっ!
穏海:
ぅぅ…お兄ちゃん‥‥りく…もう…穏海…ダメ…
凛空:
穏海モードの穏海って本当に可愛いよね。 ねえ幼子相手にいっぱい出したね~このロリコンお兄ちゃん♪ 凛空が取って捨てて来てあげるね♪ こんな幼子がいるかって?
凛空:
それは…中身はお兄ちゃんの妻の今の凛空と穏海だし♪ 新婚旅行してるみたいで‥良いね♪ まさにハニームーン♪ だったら今のカラダの凛空と穏海と蜜月したい? それは出る所出た、大人のカラダも堪能したいと言う事? うわぁ~贅沢者の変態ロリコンお兄ちゃんめ!
凛空:
まあその為にはメーを回収して大人のカラダでハニームーンできるように明日の作戦がんばろう! ついでに世界の平和も守っちゃう!
ついでなのか? そうだよ。凛空にとってはお兄ちゃんや穏海と甘い日々を満喫したり、うちのクラブのみんなの事が、世界よりも大事です。 あくまで世界など「ついで」です!
麗奈:
アタシ~赤ちゃん生んだ覚え無いんだけど。
良二:
!!xxxx久美ちゃん! もう‥‥あぁ…イっくっ…
麗奈:
まあ「ミルク」を出すのはその赤ちゃんの良二の方だけどね!
ほらご奉仕をがんばっている久美に飲ませてあげてぇ!
良二:
あぁ!
麗奈:
抱きかかえてあげるから、久美に放って!
良二:
!!
久美:
うぅ!!! ほぐぅ! !! ごくっ…ごくっ…うぅ…
久美:
ここを弄りながら‥‥
ズボっ!
久美:
綺麗にしましょうねぇ♪ お掃除です♪
良二:
久美ちゃんお尻は駄目、あぁあああっ!
麗奈:
ナニ逃げようしてるの? 逃がさないよ! ほら脚あげておしりを久美の方へ突き出す!
良二:
うわあぁあああっ!
久美:
立ったぁ♪
良二:
はぁ‥‥はぁ…
久美:
さあ良くんどっちから挿入(い)れてくれるの?
麗奈:
もしアタシと久美を同時にイかせてくれたら、今夜はそれで終わりにしてあげる。
久美:
久美達に任したら…良くんを壊しちゃうかも…
麗奈:
どうする良二…?
良二:
しないという選択肢はないんだね…なら…
良二:
なら! 同時に抱いてやるよ! この淫乱メイド達!
麗奈:
あぁああああ! あんっ! あんっ! あんっ!
良二:
交互にボクのペニスと指で犯してやる!
久美:
あんっ! あぁあああっ!
良二:
ほらぁ! 感じろ! 久美! 嬉しいかぁ?!
久美:
はぁいっ! ごしゅじんさまぁ! 嬉しいです!!
用事:
麗奈! 本当はこうやって乱暴にされたいんだろ? ほら!
パンっ!パンっ!パンっ!
麗奈:
痛い! 痛いよ! 良二‥‥ご主人様ぁ! 痛い! ああぁ! はい! 乱暴にして下さい!!
久美:
ああああああぁ!
ぐちょぐちょ!
久美:
いやぁあああああああ! もう手なのかご主人様のお〇んちんなのか解らない!
良二:
ほら! 二人ともイケ!!
久美:
あぁあああああああ! イクイクっ! イきます! xxxxxxxxx!
麗奈:
うあぁあああ! イクっ! xxxxxxxxxx!
良二:
うおぉおおおおお!
どぴゅ!
良二:
うっ! xxxxxxxx!
どぴゅ!どぴゅ!
良二:
ふぅ‥‥
良二:
!? あっ‥‥
麗奈:
気持ち良かったし…いっぱい出してくれて嬉しんだけど…
久美:
そういう動画見てるのはわかるけど…
麗奈:
影響されすぎ…
久美:
これ寝る前にシャワーあびないとだから、髪までベトベト…
麗奈:
でもその前に…
麗奈:
アタシ達が淫乱メイドならぁ~良二は
久美:
このケダモノご主人様!
良二:
?!
麗奈:
まあそうなったのはアタシ達のせいだけどね♪
久美:
くすっ♪
良二:
スイマセン! ゴメンナサイ!
幼い姿の花恋:
ぴよ吉ここ?
ぴよ吉:
ピヨ
幼い姿エリシア:
そうみたい
幼い姿アリエル:
あれは…
哲也:
良くは出来ているが。 所詮デジタルの偽物だな。 本物とは違う。
源三:
そうか? オレにはお前とプエルトリコで観たものと変わらないようにしか見えんが。
どう違うんだ?
注:『アーサー王のアヴァロンでの最後の眠り』
(エドワード・バーン=ジョーンズ画、1898年)
瀕死の重傷を負ったアーサー王とアヴァロンを守護する9人の姉妹とタリエシンたち。
プエルトリコ・ポンセ美術館所蔵
哲也:
深みや絵から伝わって来る感情。そういうものを感じない。
源三:
おいオマエ科学者だろう? なんだその非論理的なモノは。
哲也:
絵画は二次元ではない。絵の具は立体なんだ。これはその部分までたしかに情報になっているが、それでも細かさには限界がある。所詮最後は0か1かになってしまう。しかし本来物質には限界が無い、最後の素粒子以下になるとエネルギーの揺らぎまで細かくして揺れている…
源三:
もう良い! わからん!
哲也:
おい! 折角オレが説明しようとしてるのに聞けよこの戦争屋。
源三:
好きで戦争屋してるんではない。
アリエル:
元帥閣下のオジサンですの?
エリシア:
紅葉パパさん何故サイバースペースに? それもここに?
花恋:
閣下失礼いたします!
哲也:
おい、まさかと思うがこの馬鹿弟子と同じでアリエルやエリシアや花恋くんに何も話してないんじゃないだろうな? 剛史、馬鹿弟子だろ? ゲス野郎も追加しようか?
源三:
う~ん話して無かった方かな? 俺が電脳ウィーザードというのは特殊作戦群としての最高機密指定にしてあるかな?
花恋くん、敬礼は無しでお願いできないかな? 対応が困る。
花恋:
閣下が…
アリエル:
スプロール監視機構観察軍…
エリシア:
統合幕僚長? 監察軍で一番エライ人?
花恋:
エンパイアクラブミリタリア特殊作戦群の総司令だけじゃなく、スプロール監視機構観察軍の総司令官だということですか?
源三:
規模的には観察軍の方がずっと大きいのでこっちがオジサンの本業かな?
エリシア:
今度から元帥閣下と統合幕僚長のオジサンで紅葉パパと呼ぶ事になると?
アリエル:
そうなりますわね
哲也:
なんだすみれやフランソアちゃんだけじゃなくて、花恋くんたちにもそう言われてるのか?
源三:
なんか定着してしまったみたいで。 でも結構その呼ばれ方、気に入ってるんだ
哲也:
どうにもならんな…。
花恋:
剛史オーナーはい。紅葉さんにメーですか? を格納してもらって、小さくなった後、ここに送ってもらいました。 その後はぴよ吉の言う通りにここまで来ました。 それでこんな地上世界みたいな所星界にあるんですね…
アリエル:
はい、周りの人は私達の事を全く気付いていませんでした。 はあ、凛空さんと穏海さんの張った結界はうまく機能している?
エリシア:
凛空さんだけじゃなくて、穏海さんも?
哲也:
まずこんな所にわざわざキミ達を呼び出してスマンな。
花恋くん‥‥いや花恋ちゃん。 キミと二人で話をしたいんだ。
花恋:
櫻糀先生とですか?
アリエル:
ご主…いや元ご主人さま。 先生と話して下さいませんか?
花恋:
うんわかった。
源三:
アリエルちゃん、エリシアちゃん、ぴよ吉くんその間は隣室でオジサンとこのお兄さんと飲み物とケーキでもどうだ?
エリシア:
ケーキ!
アリエル:
頂きます
ぴよ吉:
ピヨ!
哲也:
源三は…流石にこの二人ならメイドに引き抜かないから心配ないが。
おい剛史、絶対にデートとかに誘うなよ? すみれと凛空ちゃんに言いつけるからな。
花恋:
この世界のすみれや凛空さんは地上よりもずっと怖いですからね、お兄ちゃん♪
哲也:
オマエもすみれも…そして瑠莉ももっとやり方あるだろうが…。 まあ良い。
花恋:
あの先生。 とても気になっているので。この絵はどんな絵なんですか?
哲也:
エドワード・バーン=ジョーンズ作『アーサー王のアヴァロンでの最後の眠り』という作品で瀕死の重傷を負ったアーサー王とアヴァロンを守護する9人の姉妹とタリエシンたちを描いた絵だ。
花恋:
アヴァロン…横たわっている黒い甲冑の男性がアーサー王? そしてこれがアヴァロン…英雄の国‥
哲也:
そうだ。 まあその英雄の国っていうのは…やめておこう。 少し絵画鑑賞しようか。
花恋:
はい。
花恋:
これは見た事あります! 学園の美術の教科書に載ってた! でも名前が‥
哲也:
サンドロ・ボッティチェリの「プリマヴェーラ」 イタリア語で春。
花恋:
そうだ! 春!
哲也:
ギリシャ神話の右から西風の神ゼピュロスで、イーリスの夫。
花恋:
イリーシャの夫…まあ神話ですよね…
哲也:
次がニンフのクローリス。彼女はアムピーオーンとニオベーの娘。彼女の兄弟姉妹がアポローンとアルテミスに射殺された時彼女とその兄弟であるアミュークラースだけが助かった。 そしてこの拉致しようとしているゼピュロスと結婚し花と春を司る女神となった。その姿が花冠を被ったドレスの姿になったローマ神話に登場する花の女神フローラ。
花恋:
お兄ちゃんと私が矢で兄弟姉妹を射コロシテ生き残ったけど拉致されてNTRされたのがフローラ…
うっ‥‥神話…デスヨネ‥あはは…
哲也:
そして真ん中にいるのが明けの明星、魔王ルシフェル…じゃなかった美の女神ヴィーナス。ギリシャ神話のアプロディーテーだな。
花恋:
前はヴィーナスと聞くと美の女神で美しいと思ってたのに…今じゃなぜか禍々しいとしか感じない。
哲也:
そして上のキューピットはアプロディーテーの子、クピト。 ギリシャ神話ではエロス。
花恋:
そうかキューピットってエロスの事だったんだ…恋と性の神…
花恋:
それで隣の三人とこの男性は?
哲也:
カリテスの三女神で諸説あるんだが、オレ的にはアウクソー、ヘーゲモネー、アプロディーテーの侍女エウプロシュネーとしとこう。
花恋:
‥‥向日葵ちゃん、里緒奈さん、エウプロシュネーってエリーザ・エウプロシュネー。
哲也:
そして木の実をもぎとろうとしているのがマーキュリー。 ギリシャ神話のメリクリウスだ。ちなみにこのメルクリウス、両性具有神で男神にも女神にもなれる。
花恋:
…凛空さん‥‥両刀使い…
哲也:
さて花恋ちゃん、この美術界ではこの実はオレンジとなっているが、キミには何に見えてここはドコが舞台にみえる?
花恋:
まず実は黄金の木の実。生命の樹の実か知識の樹の実。場所はオリュンポスの生命の樹の園。ヘスペリデスの園。
哲也:
キミの今居る環境ならそういう答えになるだろう。
花恋:
先生この絵は…あれ? これアテナイのホール? なんか議論している?
哲也:
ラファエロ作 「アテネの学堂」という名の絵だ。
花恋:
やっぱりアテナイだ。 これは何の絵なんですか?
哲也:
古代ギリシアの哲学者達だ。 花恋ちゃんでも知ってそうな所をあげるとピタゴラス、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ディオゲネス、プトレマイオス などなど‥
さらに左右の像は左は竪琴を持ったギリシアの神アポローン、医、治癒、光、真実、詩、音楽の神。右側にいるのは、やはりギリシアの女神アテーナー。
花恋:
ほぉ~花恋でもさすがに知ってる方々? まあ教科書に出て来るので。アポロンお兄ちゃんとアテーナー、梨音ちゃん…ようは科学?と戦争? を議論している? いや違う文化? 人?
哲也:
そうだな。 人とはどういうものなのか? それが哲学だな。
花恋:
哲学ってそういう学問なんですね…人とは何か? …そしてそれは知識である?
哲也:
知恵、知識をもった動物。それが人間だ。 だからこそ素晴らしい文化を生み出すが、戦争で争う愚かさもある。
花恋:
なんとなくですが感じます。 お~…
花恋:
これは…エデンの園。 イブがアダムに知恵の実を渡している。 原罪? そして手前の「知識の樹」だったら奥のが「生命の樹」?
哲也:
そうだ。 ルーベンスとヤン・ブリューゲル作「人間の堕落のあるエデンの園」という絵だ。 花恋ちゃんならこの絵はどう見る?
花恋:
アダムの後ろでサルが知識の実、ムシャムシャ食べてますけど。 人間なんて知識が無ければ周りの動物と違いがない。 サルが知識つけたようなものが人間。 しかしその知識というが科学を生み出し、文化を作り発展させた、同時に戦争をつねにしてるような愚かさも培った。
争いが無いとは「争うだけの知識がないかその奪い合う価値が解るほどを知識もない馬鹿だから争いが起きないだけ」みたいな?
哲也:
サルをすぐに見つけたのはさすが花恋ちゃんだが、辛辣だな! 啓示的宗教の信者が聞いたら目回すぞ! まあ花恋ちゃんらしくはある。
花恋:
先生、これは?
哲也:
イーヴリン・ド・モーガン作「栄光の王冠」という作品だ。
第五百九十七話 UniVerse 後編 終わり
第五百九十八話 アヴァロンの王冠 前編 へ続く