第五百九十八話 アヴァロンの王冠 前編 その8
鈴佳:
うさ子と付き合って瑠莉さん諦めたのは良いんだけど入籍まで十日とか
メリー:
鈴佳さん、信久さんからのプロポーズまで二週間はありましたから…
花恋:
鹿苑寺財閥のゼネラルマネージャーの信久お兄さんがうさ子の電脳意識体と付き合ったばかりかこの世界で結婚? それもこの容姿は…許されるの? 信久お兄さんとだと犯罪臭が‥‥やはり剛史お兄ちゃんの親友か・・・
アナエル:
ぴよぉ~! 美味しいぃ♪ さっきの牛さん焼いたやつも美味しかったけど、このプリンも美味しい! ぴよぉおお!
くま太:
おいぴよ吉‥いやアナエル。美味しいのは解るが「地」が出ているぞ。 あとさっきのは「サーロインステーキ」だ。
アナエル:
牛さんのサーロインという部位のステーキですね覚えました! ぴよぉお! こんな美味しいもの食べて素を出さないとか無理です! ぴよおお! こんな物をご主人様やくま太達は食べていたとわ! ぴよぉ~!
メリー:
ぴよ吉さん、もっとお淑やかに出来ないのですか? そのカラダになったのですから、今後はお付きとしてマスターの花恋様と同行する事も増えると思います。その時に貴女がそんな事では花恋様の評判に関わります。 くま太隊長からも言って下さい。
アナエル:
うさ子ウルサイ! うさ子は小梅さんのお目付け役でしょ? 私のお目付け役ではない。 くま太、ご主人様もそう思いますよね?
花恋:
加倉家は堅苦しい家ではないし。うちのクラブもそうだから。 なあくま太
くま太:
うんそうだな。 (小声)花恋殿もワシに振るな・・・
メリー:
花恋様も公式の場に出ることもあります。
メリー:
くま太隊長も注意する時はちゃんと言わないと駄目です。
くま太:
ふむ…
アナエル:
そういう時はちゃんとするもん。 うさ子はウルサイんだよ。
メリー:
ぴよ吉さんあのですね、普段からできない事は必要な時にもできません‥
鈴佳:
くすすっ! くま太小隊恒例のうさ子の説教タイムが始まった!
信久:
メリー今夜はそのくらいで。ほら花恋ちゃんとアナエルちゃんにお願いする事があるんだろ?
メリー:
・・・うぅ…
くま太:
うさ子、しっかりしろ。
メリー:
はい…
メリー:
花恋様、ぴよ吉さん…いやアナエルさん。 私のマスターである水菜様、そしてナビゲーターであるスリエル様。そして…親友と呼んでくれている小梅様にこのカラダで一緒に会って下さいませんか?
わたし…このカラダの私を受け入れてもらえるかとても不安で・・・。 お願いします。
花恋:
あの子達なら不安がる必要は無いと思うよ? とても喜ぶじゃないかな? まあ一緒に会うのは構わないよ。 ねえアナエル。
アナエル:
はいもちろん。
花恋:
地上に行ってからって事だよね?
アナエル:
あのご主人様、水菜班長達は…
くま太:
こちらの世界、それもこのコアGRIDに今いるのだ。
花恋:
えっ水菜達が? この世界に? ダイブしているってこと?
アナエル:
はいそうですご主人様。
アナエル:
とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
くま太:
明日はワシとメリーで迎えに行くからな。
信久:
メリーの事をよろしく頼むよ。一緒に行きたいんだが閣議を休むわけにも
鈴佳:
鈴佳も本部の仕事が…地上よりこっちの世界の方が忙しい‥
花恋:
花恋とアナエルにお任せを。 メリー、くま太小隊長もいるし心配いらないよ
メリー:
はい。お願いします。
花恋:
でわ皆さん、お休みなさいませ
くま太:
ふむ。 また明日な
鈴佳:
ふふっ、良い夜を。ぴよ吉ちゃんがんばだよ
アナエル:
ぴよぉっ! お…お休みなさい・・・ませ・・・ぴよぉ…
その9 へ続く