Ring of Fortune 第一話 その2

 
???:
う~ん…

???:
あれ? 私、生きてるのか? そんな馬鹿な…あの状態で助かるはずが…あれっ?

???:
あ~あ~…あれ? 声が変だ? 高いな…

???:
指が…細い? いや手が小さい? 何だこれは?

SE:
がちゃ!

來奈:
咲夜ぁ! 咲夜咲夜咲夜咲夜ぁ! 良かった良かったよお! うぇ~ん(号泣)!

咲夜:
お嬢様ぁ!?

咲夜:
お嬢様、ご心配おかけしたみたいですね。

來奈:
うぅ‥‥

咲夜:
私は無事ですから…

ヴェル:
あ…口を挟んで申し訳ないけど。 咲夜さん、君の主治医をしているヴェロニア・ヴェルコヴァです。

咲夜:
あの高名なヴェロコヴァ博士? ではここは国立人工生命科学研究所?

ヴェル:
そう。 それで実は完全に無事ではないんだ。 落ち着いて聞いてほしい…いや…観た方が早いので良いかな?

咲夜
はい…生きているだけで‥救って頂き本当にありがとうございます…

來奈:
‥‥‥‥

咲夜:
!!! これが…私なのか?

ヴェル:
実は緊急的に処置をする必要があって‥‥素体がそれしかなくて‥‥やむなく転送を‥

咲夜:
意識転送? あの‥‥では元のカラダを再生して…

ヴェル:
それがキミのチップと脳は特殊で…再度の転送には耐えられないかと…

咲夜:
………………一生このまま?

ヴェル:
ほら技術は進歩するし…どうにか…いつかはなるかと…それまでは

咲夜:
技術の進歩まち…それまでは‥‥このまま‥

來奈:
び…美少女の咲夜も‥‥私は好きだよ!

ヴェル:
ほら命があったんだしね? いつかは戻れるかもしれないし…


咲夜:
…「かも」…

ヴェル:
まあそれまでは女の子生活頑張ろう‥‥

來奈:
わたしがちゃんと教えるから‥がんばろう!

來奈:
わたし! 女の子同士の方は本当は好きだから! 心配しないで! もし咲夜が女の子のままでも! 私は一生添い遂げるから!

ヴェル:
あはは‥愛だね~…

咲夜:
お嬢様…そういう問題じゃないないかと…


その3 へ続く