Ring of Fortune 第一話 その6

 
カリスト:
フレデリカ手伝ってくれてゴメンね

フレデリカ:
私だって新人研修はシェルムーンでやったんだし、あるいみここのメイドの仲間なんだから気にしない

美花
綾子、やり直してみたけど、どうかな?

綾子:
まあこれで良いでしょう。 でもそもそも前オーナー様について先輩メイド達が移動になってから、クラブが営業休止状態だからって、営業施設部分を掃除してないって。
だから営業再開の時にこうやってバタツクんです。

美花:
悪かったから! 反省してるから!
 
SE:ウィーン(エレベーターの扉が閉まる音)

裕子:
美紗季! エスコルーム掃除と営業準備OKだよ。

恵美里:
つ・・・疲れた…

セーラ:
腰が痛いです…

美紗季:
こちらは時間通りにどうにか終りそうかな。
うん終わったら一度執務室ね。了解。

エリアル:
これでどうですか?

レイ:
うちのクラブの管理下の白富水族館と遊園地部の施設、付属のボートバース、白富海水浴場の管理サーバーの接続確認できたわよ。これでどうにかなるわね。
このクラブ、クラブ内の施設より付属管理する施設の方が多いから
エリアルさんが来てくれて本当に助かるわ。

エリアル:
お役に立てて嬉しいですわ

ノーラ:
チェックで次は・・・

グレイス:
メイド秘書課室のリフォーム完成の日付。ご主人様としてもずっとオーナー執務室を私達の事務所替わりに使わせておくわけにはいかないでしょ。ここは会議室や応接室としても使うんだし。 

エリアル:
まあカリブルヌスでもメイド秘書課室はございませんが総務部の専用部屋はありますしね。

ノーラ:
うぇ~ん! やっぱり私がメイド長なんか無理だよ!
大体、元ご主人様と先輩メイドのみんながキュプロスの新クラブに移動になって困惑してる所に、エンパイアクラブオーナー連合評議会命令でシェルムーンはさらに人員と施設規模拡張してフルサイズのクラブに格上げとか! あたらしいご主人様も私達と同じ歳とか‥・・・無理無茶だよ! 評議会は何考えているのよ! 

グレイス:
色々考えているというか、企みがあるんでしょうけど。 うちのご主人様のすみれ様も言っていたけど、評議会が無理無茶強引なのは通常運転らしいわよ

エリアル:
くすすっ♪

ノーラ:
グレイス、貴女とはクラスメイトで親友だよね? グレイスの方が絶対に私よりメイド長に向いてるからメイド長代わって! エリアルでも良いけどレイメイド秘書の補佐やってもらってるし…

グレイス:
無理だしヤダ。 

エリアル:
わたくしもですわ。

ノーラ:
無理でもお願い! 受けてもらうまで離さないから!

グレイス:
私はね衛生メイド! それに本当は通いで良いのに、貴女達が可哀そうだから、すみれご主人様に無理言ってこのクラブに住み込み出向にしてもらったんだから。余りシツコイと実家のカリブルヌスに帰るわよ!

シンディー:
メイド宿舎とオーナールームの準備終わったよ…って

パリー:
ノーラメイド長荒れてますね。

パリーヤ:
荒れてるというか完全に錯乱状態?

マーニー:
気持ちは大変わかりますけど

パリーヤ:
まあうちのご主人様達の今回のある意味一番の被害者だし?


その7 へ続く