第二話「Red Liberation」 その1

 
モニカ:
逃げるなアナエル!

アナエル:
ぴよぉ~♪

菜乃:
アンタ達!真面目にやりなさいよ!

カポっ! 美月がバケツを雪だるまに固定する。

美月:
時代はハイテクだと思う・・・メイドが手作業で雪かき、掃除、洗濯する時代ではいと思う。

菜乃:
美月アンタ、私達の存在を自己否定するわけぇ?

モニカ:
菜乃そういうけどさ。

美月:
アレには敵わないかと?

BIGぴよ吉:
ぴよよよよよよっ♪

モニカ:
まさにブルドーザー!

アナエル:
アタッチメントで雪もかく! まあ動かしてるのは私だしサボってはないから良いじゃないの?

菜乃:
うっ‥‥メイドとしての存在価値が…自尊心が…

千沙:
はい、御クラブを希望した理由は目の前に海浜公園があり水族館や海水浴場がある事です! お休みの時とかにすぐに遊びに行けると思いますので!

アニエス:
・・・・・・

メリー:
それは中々独特な志望理由ですね。 それで弊クラブで希望するメイドの種類は…

ミーサ:
メリーちょっと待った! そのまま進めない。 千沙アンタはクラブを遊び場で決めたわけ? それをオーナー様に言うつもりなの?

千沙:
これでも色々考えたんだよ? 私はアニエスやミーサ達がシェルムーンを希望したからだし…まさかそう言うわけにもと思って…

メリー:
そのまま言う方が良いと思いますよ。 仲が良いメイド、仲間とずっと一緒に居たい、一緒に仕事をしたい。 それが志望動機ですの方が良いと思います。

ミーサ:
メリー、本当にそれで良いの? 旦那様…鹿苑寺オーナーだったら・・・

メリー:
「仲間が居るということは一人で仕事や問題を抱え込まない事を意味するんだ。 十分それだけで頼もしい部下になる素質がある」とか評価する言葉を述べるでしょうね。 遊び場があることを理由にされるよりは良いと思います。

アニエス:
そんなモノかな?

こずえ:
みんな! 今、千穂先生から連絡があって月空オーナー様の予定が急遽変更になって15:00頃、こちらに起こしになる事と…随伴する人員がメイドマネージャーさんでなく、メイド長に変更になったと…

こずえ:
どうしよう…

アニエス・千沙・ミーサ:
メイド長・・・

メリー:
みんな、がんばって…

その2 へ続く