Ring of Fortune 第一話 そのその9

 
SE:
コンコン♪

來奈:
どうぞ!

すみれ:
おお~♪

ミーナ:
ぇぇ…

マーニー:
あのメイドさんが

咲夜:
お待たせしました・・・。

グレイス:
咲夜のメイド服のサイズ直しとお召し替え終わりました!

レイ:
ドロシーさん、グレイスさんご苦労様。 

ノーラ:
咲夜のイメージカラーは白と黒なんですね! 似合う可愛い! ドレスもそうでしたものね。

來奈:
そうなの。 グレイス、まだ前の面接中なの。 終ったらお話するのでドロシーさんと咲夜と座ってて!

ミーナ:
えっ・・・アレが咲夜‥? あんな甘い顔するんだ‥

パリー:
ミーナ様? 咲夜さんはこの地上世界でのご戦友だと言ってらしゃいましたね。

ミーナ:
うん…戦友…

パリー:
ずいぶんと綺麗な方ですね。 可愛いというか。

來奈:
大体事情は把握いたしました。 スプロール大使館で仕事がある時はそちらが優先で仕事をしてもらって、休日はカリブルヌス、すみれさんのクラブへ戻る。 
パリーの本当のご主人様がミーナで、双子の姉のパリーヤの本当のご主人様はすみれさんで、マーニーのシスターがすみれさんのクラブの副メイド秘書のララさん。 
それとこのクラブに居る時は私の事をご主人様と呼ぶことを許して欲しいということですね。

マーニー:
エンパイアクラブのメイドとしては出向とはいえオーナー様のメイドですので宜しかったらお願いします。

來奈:
すみれさんとミーナがよければ…

すみれ:
すみれは全然OK!

ミーナ:
パリーも私のことはミーナ様と呼ぶので、メイドとして誰かをご主人様と呼んでみたいと、憧れているそうなのでお願いできる?

來奈:
ではマニー、パリーヤ、パリー、その呼び方でお願いします

マーニー:
御許可ありがとうございます

パリー:
でわサロンの方で美紗季チーフ達の事を手伝ってまいります。

ミーナ:
來奈、私も手伝ってくるから。ほら行くわよ。

マーニー・パリーヤ・パリー:
これからよろしくお願いしますご主人様♪ 失礼いたします!

ノーラ:
メイクもしたんだとっても似合ってるよ! 可愛い!

來奈:
可愛いってよかったね咲夜♪

咲夜:
うっ・・・ドロシーさんとグレイスが勝手にメイクアップ道具をもってきて…強引にされまして

グレイス:
オーナーさんの呼称なんですが、自由で良いというなら「來奈」と呼び捨てにします。理由としては同期の友人として接して欲しいという事と、ドロシーお姉ちゃんもうちのクラブではご主人様ではなくて「すみれ」と呼び捨てにするからで。

梨音:
エミリーも頑なに私のこと店長と呼ばずにお嬢様モドキとか梨音とか呼ぶのはそういう理由か。

ドロシー:
私のせいですか?

梨音:
どっちかというとどっかの総隊長が隊長としての威厳が無いのが

すみれ:
ぐぬぅっ! 梨音ちゃん! 真理愛やフロリーみたいな事を言わないで!

來奈:
グレイスそれでお願いする! クラブみんなの健康管理おねがいね。

咲夜:
お嬢様、クラブの経営管理の把握の方はどうなってますか?

來奈:
事前にレイメイド秘書とエリアルがこのクラブのAURORAの管理用制御スフィアにクラブ運営に必要な各サーバーを接続してくれていたので、もうわたしの D,I.P の R.A.N.A の管理下に置いた。

咲夜:
あの月空コンチェルンの経営をしている電子上のお嬢様の分身みたいなヤツですか?

來奈:
そう。これで特殊な管理以外はソレが経理決済業務や普段の事務業務、企画や承認など全部やってくれる。 わたしは結果みて判断するっていつものやつ。 相手は私本体と話をしているとしか思わないはず。

咲夜:
本社の重役の方々はまさか普段会議で話しているのがお嬢様の機械の偽物だとは思いもしないでしょうね。 それも複数いて同時に対応しているとか…

來奈:
結果はちゃんと確認しているから! 普段の対応を任しているだけだから!

咲夜:
では普段のクラブの経営業務一般は大丈夫そうですね。

來奈:
うん多分大丈夫。

咲夜:
では残っているのはお嬢様が一番苦手な直接の対人業務関係ですね。

來奈:
そ‥そうです。 やれる気がしません。 お客様とか…震えると思います。

レイ:
それなんですが咲夜さんをメイドマネージャーとしてつねにご主人様の専任補佐としたらどうでしょうか?

咲夜:
メイドマネージャー? 専属補佐ですか?

ノーラ:
そうすれば私と咲夜のどちらかが常にご主人様についていられますね。

來奈:
そ…それならどうにかなるかも?

梨音:
サロン業務については美紗季を、エスコート部の方は裕子を当分の間は出向させておくので

來奈:
梨音さん有難いお話なんですが本当によろしいんですか?

梨音:
龍二前オーナーとシェルムーンには大変お世話になったから。これくらいはしないと。

すみれ:
それとマーニー達の代の新人がもう少しでメイド学校卒業して配属されてくるから、うちのフレデリカとシンディーと綾子は新人研修の為もあるから新人研修が終わるまでは通いで出向させておくので。

ノーラ:
新人メイドが来るんですか…

レイ:
すみれさん、梨音さん、御厚意甘えさせていただきます。本当に助かります。


その10 へ続く