第二話「Red Liberation」その7
フレデリカ:
極楽極楽でしゅ♪ やっぱりこのメイドの湯こそ我が魂の洗濯場
アナエル:
フレ姐。、みんなはまだ仕事しているのに、こんな事してるってすみれ総隊長や優萌姐は兎も角、真理愛総副隊長とフロリー姐に知られたら絶対に怒られますよ。
アンジェラ:
ご主人様は「すみれも入りたかった!」とか言いそうだよね♪それで真理愛副隊長とフロリーに説教されるまでがセット!
フレデリカ:
アナエル ドローン小隊情報班長、コレは仕事だ。ここに居る準メイド達はすでに我がロンゴミリアドに所属しているか配属が決まっているメイド達。その隊員達と交流会をしている。裸の付き合いこそ交流を一番深めるものだ。 なあアンジェラ特務少尉そう思わんかね!
アンジェラ:
えっ? 小官ですか…う~ん、実際に我が隊のフレデリカ大尉のペアとしてコパイロットを務める事になる優准尉はどう思うかな? 相互理解の足しになっているかな?
優:
小官? その・・・え・・・(コレが北欧戦区の「超音速の切り札」と言われたジョーカーワンのフレデリカ・マロール大尉?!) 意外とフレンドリーで・・・話しやすいです…
アナエル:
優、フレ姐は「フレンドリー」でなく「フリーダム」だよ。特に復隊してから。
フレ姐、真理愛副隊長とフロリー姐には絶対その言い訳、通らないと思いますよ。
ぴょ吉ミニ:
ぴよっぉぉ~(溜息)
マリー:
フレデリカさんが階級つけて呼ぶのを聞くって新鮮です。
アナエル:
普段はよほどな事が無いかぎり作戦中でも階級つけて呼ばないし。そもそも階級が無い人も作戦に参加する事も多いからね。基本階級上でもタメ口だし。
菜乃:
こないだ来られたアナエルのご主人様の花恋小隊長と、お姉さまのエリシアさんも…とても軍人さんって感じじゃなかったし。 アナエルのこと抱きしめて撫で増してたし・・・
マリー:
マスター水菜とアナエルのお姉さんのスリエルさんが所属している、しずる小隊の隊長のしずるさんも面倒身が良く後輩みんなに慕われているのよ。特にこのうさ子をを可愛がってくれている小梅さんや綾子さんは本当にしずるさんとそのパートナーでクレア先生の妹さんのドロシーさんを本当の姉のように思っていて、あちらも二人とこのうさ子を本当の妹みたいにずっと可愛がってくれているの。
美月:
部隊というより仲の良い友人同士や家族って感じだね。色々な意味で規格外な部隊。でもそんな隊長の方々や上官達がいる部隊で一緒に戦えるならとても嬉しい。
うさ子:
ぴょんっ!
マリー:
そう思ってくれているならありがたいって♪
菜乃:
うさ子さんも、部隊に行ってからも、よろしくお願いします!
うさ子:
ぴょん!
マリー:
任せろって、小梅さんに対してじゃないだから、偉ぶりすぎ♪
由美恵:
まずオーナー様、お時間を頂きありがとうございます。 それと最初にお会いし時に失礼な態度を取ってしまい申し訳ございませんでした。 お詫びいたします。
來奈:
アレは雪だるまに夢中になちゃってソチラの事見えなかった私達の方が悪いから。
ソニア:
そうだよ私もメイドなのにご主人様と一緒に夢中になちゃったし…先輩メイドとしてお恥ずかしい。
由美恵:
いえ違うんです。
來奈:
違う?
由美恵:
オーナー様はカナダでアレだけ大きな企業連合をその歳で引継ぎ経営なされてここ数年で大きく発展させたと知っております。 それはとても困難で大変な思いをされていると思ってます。そのような大変な生活をされている方が、さらに今回は、お付のメイド一人だけを連れ、何も知らないこの日本へお越しになりました。
そのような人生をこの歳で歩まれているという事は、とても怖い方だとずっと思ってました。 でもお逢いしたら、とても可愛く可憐で優しそうな方で驚いてしまったのです。
來奈:
ソニア聞いた? 私の普段の経営の仕事が大変だって初めて評価された! 私、今感動に打ちひしがれている! 咲夜なんか「お嬢様なら出来て当然です」としか言わないのに! 日本に来てもクラブの事ばかりでコンチェルンの経営についてはみんな何も言わないし…大変なんだよ・・・なのにみんな出来て当然くらいな感じで…
ソニア:
ご主人さま何言っているですか? すみれ先輩は企業グループとクラブ運営、部隊運営の他に白急下田の自治体機能、梨音先輩はクラブ運営の他に篠山財閥の半分とあの大きな白山市。その自治体機能まで全部やってます。 フランソアさんもエステル議長もあの世界財閥とエンパイアクラブオーナー連合までですよ? それくらべたらご主人様の経営の仕事なんかね?
來奈:
アレらは化け物でしょ? アレらと私を一緒にしないで! 基準が違うから!
ソニア:
それに「優しそうな? 可憐?」、由美恵、あのねコノご主人様の仕事は数ある商いの中やっているのは「兵器の開発から生産、流通、販売、納品」全てを一通り行う軍事産業複合体。「武器商人、人はそれを「死の商人」と呼ぶ。 どんなに雰囲気がコレでもやってる事がね
來奈:
しょうがないじゃない家業がそうだったんだから!
ソニア:
それにしては由美恵の言う通り、ご主人様の代になってから急激に発展してますよね? この「死の商い」に向いているじゃないですか?
來奈:
ぐぬぅ! いや最近の戦場は形相が変わるのが早くて…それに合わせたモノを供給する事がね…
ソニア:
それって結局は破壊と殺戮をいかに効率化する事ってことでしょ?
來奈:
いや…その…そうだけど‥仕事だし
由美恵:
戦闘の早期終結に月空の兵器の投入が力を発揮しているのも事実です、戦闘が早期終結すれば余分な民間への被害も最小限度になります
來奈:
そ‥そうだよね? ほら解ってる人もいるじゃない
ソニア:
でもそれは普通メイドとかは理解してもらえないと思いますから、そっちの仕事の事はクラブ内や学園では濁して置いた方が良いですよ? 話したい時は私か咲夜が話し相手にはなりますから。
來奈:
はい…解りました。
千穂:
由美恵が困っているから。 それで由美恵つづけて
由美恵:
それでですね…お付きのメイドの咲夜さん?がメイドマネージャーとして居るのは解ってるんですが‥あの‥それとは別にオーナー様の専属侍従メイドをお取りになる気はございせんか?
來奈:
専属侍従メイド…
由美恵:
先ほどのお仕事の件とかも、月空アームドの武装の試作品を私に与えてロンゴミリアドにシェルムーンのメイドとして参加させれば、実戦での評価試験や軍へのアピールなどの広報活動もできますし。 普段の仕事もコンチェルンの方の経営やクラブの仕事両方のお手伝いもできます。先ほど聞いたかぎりでは、クラブもものすごく大変な状態だと思うので少しでも皆様のお力になれれば…。
それと、オーナー様の先ほどの件、本業の方の件や、普段のたわいもないモノのお話相手、掃除洗濯お料理・・・オーナー様の好みもありますが、よろしかったら夜伽相手まで…やれます。 どうでしょうか?
月空來奈オーナー様のお傍で御仕えしたいです。あの一目みて…好きになりました。こんな方にメイドとしてお仕えできたらどんなに幸せだろうと‥もう頭が真っ白になちゃって…
來奈:
…………
ソニア:
ねえ貴女、詩織さんから特務隊のスカウト来てるよね? 良二さんに仮マスターしてもらって所属はホワイティーガーデンで本部特務隊に行くんじゃなかったの?
來奈:
詩織さんからスカウト? 良二お兄ちゃんが仮マスターでミリタリアの特務隊? アサルトメイドとしての超エリートコースだね。
由美恵:
でも良二オーナー様は仮マスターにしかなれないですし。私のハイパーアクスレーターチップはとても特殊でブライアンサイエンスのプロトタイプなんです。 だから普通のご主人様では仮マスターにもなれないし。良二様のオーダーメイドチップはプロトタイプとはいえ仮認証は可能なので・・・
クレア:
しかし來奈ちゃんが積んでいるオーダーメイドチップはその完成形だから本マスター登録が出来る。 さらにいうと現状完成形のブライアンサイエンス製オーダーメイドチップを積んでいるご主人様は來奈ちゃんしかいない。 あと彼女の精神を恒久的に安定させるには本マスター登録が必要という点を強調しておく。
ソニア:
ここにご主人様を呼んだのって千穂さん、クレアさん、最初からその気で…レイメイド秘書も当然知っていると…
千穂:
うふっ♪ それともちろん、詩織や良二さんは、由美恵の幸せを一番に考えているから、來奈ちゃんがご主人様として由美恵を引き取るなら祝福するわよ。
後は二人の意思しだい。
由美恵:
私、性格はこんな感じで暗いですし…容姿も目立つ方じゃないし・・・
來奈:
いや容姿も性格も私の超好み。良く考えて頭の回転も速く、知識も多いのが会話で解るし。騒がしい子じゃないし。ずっと一緒にいても大丈夫な子だと思う。咲夜がね。
ソニア:
咲夜はウルサイ子苦手ですものね…それに咲夜の前のご主人様が咲夜の好みで仕草とか作ってるなら咲夜にとっては間違いなく超ド真ん中でしょうね、
來奈:
間違いなく私と咲夜で取り合いになる。シェアに落ち着くと思うけど。あのさっき言ってたメイドマネージャー。咲夜って言うんだけど実は恋人なんだけど…
ソニア:
二人相手とか大丈夫? 夜伽とか…
由美恵:
大丈夫だと思います…私スイッチ入ると…けっこう…かなり? いやトンデモナク…エッチなので…
ソニア:
戦闘力がずばぬけて高いって事は…そうだよね‥
ソニア:
ご主人様、このまま持ち帰るとか言わないで下さいね。大丈夫だとは思いますが咲夜に一応確認もいるし。あとメイド学校卒業までは待ってくださいね。すぐですし
來奈:
解ってるって。 由美恵さん、あのね一応、専属侍従の件はさっき言ってた咲夜に確認するから。返事まってね。クラブのご主人様、本マスターは私がなるから。
由美恵:
はい…ご…ご主人様…よろしくお願いします。
ソニア:
あのさ、自分で「これは可愛いかな?」とおもうような写真を何枚か私に送ってIDわたすから。 帰ったらさっそく咲夜に見せるから。裸とかはイラナイから。 水着とかはあってもいいかも?
由美恵:
水着あったかな…秋に里緒菜先生に温水プールに連れて行ってもらった時に撮ったのがあったかな・・・とにかくわかりました選んでみます。ソニアさん…先輩?
ソニア:
学園以外では先輩より「さん」づけがいいかな。あと写真は咲夜に見せるだけで他には見せないから心配しないで。
由美恵:
はいソニアさん
その8へ続く